2011/12/31

WILTY (What I Learned This Year)

ひと通りこの1年を振り返ってみて思う。


「とてもよかった」って。


「何かを成し遂げたのか?」 とたずねられたら何も答えられない。

たいていの時間を独りですごし 「淋しくないの?」 とたずねられたら 「淋しい」 と答えるしかない。

あれほどの震災が起きて、放射能が漏れて、政治は最悪で、経済は世界的に破綻しつつありながら何が良かったのか?とたずねられたら何も言えない。


けど、やっぱりとても良かったんだとしか言いようがない。

全てを見通して、計画立てて、それを着実にこなしていくような生き方は俺にはできない。

かといって、すべてが想定外というわけじゃない。

何が起きるかわからないから、何が起きてもいいように生きて行こうと思ってる。

そんな不安定な人生を楽しみながら生きていくことができている。

それがよかったんだ。

そしてそれが来年につながっていく。

きっと来年も難しい状況は起こる。自分ひとりではどうにもならないようなことも起こる。そんな不安定さを楽しんでいきたい。


WILTY

かまぼこ板に長靴で新雪の上を踏む不安定さを楽しめばいい。
どう転がっても、もがいても、抗おうとも、進行方向は登ってきた道と選んだ斜面で決まるのだ。
足りない装備、技術は焦らずに少しずつ足していけばいい。
そして失敗を誰かのせいにしないこと。せっかくの経験がすべてどっかに消えてなくなってしまう。
登ってきた道も選んだ斜面も全て自分で決めたこと。責任は全て自分にあるのだ。



Looking back the year


気がつけば今年も今日でおわり。

きちんと自分の足あとをふり返ることはとても重要なこと。

ということで今年なにがあったのかをふり返ってみる。



初めてのソロツアー@上雨粉山




日々ゲレンデで滑りながら思いは山へ馳せる。

大掃除も終えた大晦日の今日、ちょっとした冒険に。

初めてのソロBCツアー。

装備も技術も完全に不足しているので調査で何度も足を踏み入れたエリアへ。

上雨粉山という2万5千には名前すらない小さな山へ(439.9m)。

ゾンメルに革靴で。


天気は上々。

途中までは林道を経由して尾根にまわってピークを目指す。

林道は何度も調査で歩いていたはずなのにひとりで行くと何度か迷いかけた。大汗かいた。

いかに普段ひとの後ろをついていってるだけかを知らされた。

ピークからは思ったよりも視界は開けていなかったけど木々の合間から奇跡的に雲がとれた大雪の山が見えた。

そして、下り。

今の自分じゃ滑れないのはわかっていたけど、それ以上にルートファインディングの難しさを思い知った。

難しい地形ではないのだけど林相が複雑に変化し視界がきいたりきかなかったり。
潅木があったりなかったり。

結局、コンパスと地図を眺めながら下山した。


こうした名もなき山を歩くことがいかに大切なことかを思い知った。

自分に足りないものがよくわかった。

自分にできることもよくわかった。

自分がすべきこともよくわかった。


良い一年の終わりでした。


さようなら2011年。ありがとう2011年。


自分の前に道はない。

自分の後ろに道はできる。

誰だこれ?パーマ姿になかなか見慣れない。。

2011/12/24

パーマネント

クリスマスイブです。

夏の会社の大先輩の息子さんが美容院を経営しているというので予約したらこの日しか空いてなかった。

ということでクリスマスイブは生まれて初めてのパーマをあてました。

夜はクリスマスパーティーに参加。

何年かぶりにクリスマスプレゼントをもらった。

しかし素朴な疑問。

サンタさんって24日の夜に来るの?25日の夜じゃなかったっけ??

ちなみに北海道は大晦日からおせち料理を食べるとのこと。

なんだかよくわからなくなってきた。まぁ、いっか。

誰これ?

2011/12/22

冬至。ダイヤモンドダスト。革靴。

本日は冬至。旭川市内でも-20℃まで冷えた。

現場の山は朝9時でも-20℃。ダイヤモンドダストが見れた。


ゾンメルスキーにも慣れてきたけど相変わらず俺ひとりだけ雪まみれ。
登りも傾斜が少しきつくなるとずるずる落ちる。

登りも下りもまだまだっす!


みんなは「そのうち滑れるようになるさ」と言うけれどよくよくみると長靴で滑ってる人は俺とUさんだけ。
しかもエッジなしの板を使ってるのは俺だけ。
シールの幅も俺のだけひとまわり細い。。。

う~ん。。。

したら、革靴もらえた。

長靴よりは多少は安定感がある。

ナイターでアルペンスキーを滑るといかに道具に助けられているかを痛感する。

スキーの原点から道具の進化を身をもって感じられるプロセスはきっとメチャクチャ大事な経験なのだと信じよう。

ひとまず年内は今日で仕事はおしまい。

年末年始もスキー三昧で過ごします。

2011/12/18

雪でよかった




雪。雪。雪。

毎日のように雪が降る。山も街も雪に覆われている。

除雪しても除雪しても雪はすぐに積もり、まだ12月だというのにもう雪を置く場所がない。。

道路わきには人の背の高さに雪が積み上げられて視界が利かず車の運転は危険極まりない。


やっぱ雪国の生活はたいへんだ。

でも、思わずにはいられない。


“いや~、雨じゃなくて雪でよかった!”

この雪が雨だったら毎日毎日ずっと雨。雨。雨。きっとうんざりしちゃうだろう。


“いや~、雪が白くてよかった!”

雪をかぶった大雪山は神々しい。うっすらとかがやく夜の雪景色が美しい。
もし雪が黒かったり灰色だったらうんざりしちゃうだろう。


“いや~、雪がたくさんでよかった!”

雪がたくさん降るから夏は歩けない山が歩ける。
ちょこっと積もっては解けてだったら泥だらけの濡れ鼠でうんざりしちゃうだろう。


“いや~、雪が滑れてよかった!”

昼も夜も平日も休日も雪の上を滑ってる。なかなか上達はしないけど楽しい。
もし雪がまったく滑らない物質だったらスキーもできず山も登れずうんざりしちゃうだろう。


“いや~、雪が解けるものでよかった!”

この雪が解けたら花が咲いて、葉っぱが開いてまたあの春がきて夏が来ると思うとうれしい。
雪は好きだけど一年中雪の世界だったらうんざりしちゃうだろう。


そんなこんなで雪が雪でよかった~と日々おもいながら北国の冬をいまのところ満喫しております。


2011/12/17

日赤救急員継続研修

日赤救急員の資格継続研修を受けてきた。

3年前のW-JALTで資格を取ったわけだけど幸いなことに救急の現場に携わったことはない。

日々、山で刃物を使う仕事をしているのだからいつ救急法が求められるとも限らない。

救急法の内容は正直なところほとんど忘れてる。

今回の研修でだいぶ思い出したけど、実際に自分が適切に動けるかははなはだ疑問だ。

でも、知っていると知らないでは大違い。

自分の意識にも違いが出てくる。

資格が大事なのではないけれど資格を持っているという自覚は大事かもしれない。

3年に一度では少なすぎる。せめて1年に1回くらいは講習を受けたいと思う。

2011/12/15

かまぼこ板に乗って

本日よりスキーによる調査が始まった。

使うスキーはもともと狩猟用に作られたゾンメルスキーという板。

シールは本物のアザラシでストックは竹です。


かかとが浮くだけでも不安定なのに長靴だからね。しかもエッジなし。

アルペンスキーでもオフピステじゃまともに滑れない俺がこんなかまぼこ板で滑れるわけがない。

つぼ足では負けるはずもないおじさんたちもスキーを履いたらすたこらさっさと進んでいく。

俺は完全にアウトオブコントロール。。

雪まみれになって事務所に戻ってくるとみんな俺にこう聞いてくる。

「ゾンメル、乗れた?」


スキー調査初日の俺を気遣ってきいてくれているのだが俺はこの言葉に重要な意味を見出した。

そう。スキーは滑るものではなく乗るものなのだ。

板に乗り、新雪に乗る。

行き先は重力次第。

これはまさにNOK氏が言ってた言葉通り。

「ニュートラルを保てば行き先は重力が教えてくれる。」

NOK氏はこんなことも言っていた。 

「板なんてなんでもいい。かまぼこ板でいいんだ。」


同僚のUさんはゾンメルでシカを撃つ。山はATで旭岳の地獄谷を滑り降りる。

そんなUさんはこう言う。 

「ゾンメルで滑れたらどこでも滑れるよ」


昼はかまぼこ板に乗って、夜はアルペンの板に乗ってこのシーズンを過ごしたらきっと来シーズンはバックカントリー。。。

まずは、怪我しない程度に。そして、調査もしっかりと。。。



2011/12/14

シーズン・イン

今週は5連休シフト。

「滑るぞ~!」

と思っていたけど、飲みのお誘いがあったり、手伝いに呼ばれたり、ストーブが壊れたりとなかなか滑れずにいた。

「ま、シーズンは始まったばかりだし焦らなくてもいいか~」

なんて思ったりもしたけど北国の冬といえどもスキーのできるシーズンはやはり短い。

「え~い、行ったれ!」

ストーブの修理が終わったのはお昼過ぎだったけど無理やり行ってきた。


向かったのは「ぴっぷスキー場」。

ちょっと遠いのだけどあれこれ考えた結果、今年はここをメインゲレンデにした。

気温も高く午後からだったので雪は重かったけど久しぶりのスキーはやはり楽しい。

今年はきっちりと基礎を叩き込みます。

やっぱ、雪はいいね~

2011/12/12

ボローニャな歳の瀬の週末

金曜の夜は冬の職場の忘年会。
土曜の夜は下川組を交えてお月見。
日曜の夜は夏の職場の人と飲み会。

久しぶりに連日の酒。

歳も暮れですな。

シカ肉料理その2

シカ肉ボロネーゼスパゲッティ。ボーノ!

2011/12/08

山の男

スキーをはくには訓練を受けなければならないルールのためスキーははけない。
(これは俺だけでなく全職員がそう)

「スノーシューで歩くには雪がしまっていない 」という理由で調査になかなか行けない。

行けないことはないのだが、調査に行くのは事務仕事中心の60代がメインなので行きたがらない。


なので除雪するか、寝てるか、おしゃべりするか。

なにかとフラストレーションがたまります。



そんななか私と同じ立場で雇われているUさんは心の救いだ。

中学出てからずっと山の世界で過ごしてきた彼は登山家でもありハンターでもある。

余計なことは口にせず、黙々と仕事をこなす。

そんな彼が今日は自分で撃ち取った鹿肉をおすそ分けしてくれた。

彼ともっと長い時間山にいられたらと思いながら今日も5時になるまでごろごろして過ごす。

黙ってシカ肉をさばくUさん

背ロースの部分をスライスした状況

ぷりっぷりのもも肉

とりあえずシンプルに塩コショウで焼いて食す。肉の味がする。

2011/12/07

この国の森を守る仕事


役所の組織で臨時作業員という肩書きで仕事をしている。

公務員という組織の仕事をするのは初めてではない。

ケニアでも役所で働いていた。

「ケニア人は働かないな~」

とはじめのうちは思っていたけど、いろいろ事情がわかってくると

「公務員ってどこもおんなじだな~」

と思うようになった。

仕事に対する考え方がまったく違う。

仕事をしようとしまいと売上があがるという概念はないし、給料だって変わらない。

ムダをなくしたって同じこと。


そんな彼らを否定するつもりはない。

あの環境ではたいていの人間が働かなくなってしまうのは無理もない。

そんななかでも志高く努力している人もいるわけだし、誰かがやらなければならない大切な仕事(その多くは退屈な仕事である)をこなすというのも大変なことだと思う。

公務員というだけで否定するのは短絡過ぎるだろう。



でも、今日はショックだった。

2011/12/06

調査初日

今週から調査の仕事がはじまった。

初日はオリエンテーションと除雪で終了。
そして今日からは実際の調査。

スキーを履くのは訓練を受けた後とのことで本日はつぼ足。

半面山のふもとのトドマツ50年生の林分材積を調査する。

雪は予想よりも多く、つぼ足では場所によって胸までのラッセルとなる。

歩く距離はたいしてないので体力づくりというよりは雪上行動の訓練と考えたい。

濡れない。濡らさない。そして、ルートファインディング。



現場は雑木も多い。
当然ながらすでに葉っぱを落としているので樹皮と樹形と冬芽をたよりに樹種を同定する。

むずい。。


(本日同定した樹種:トドマツ、カラマツ、ヤチダモ、ヤマザクラ、シラカバ、ハリギリ、イタヤカエデ、ホウノキ、シナノキ、ハルニレ、ミズキ、アズキナシ)


トドマツの林になぜかカラマツが混在している。

その理由を自分なりに考えてみたけどよくわからず森林官に聞いてみると「カラマツを植栽したけどうまく成林しなかったからトドマツを植えたのではないか」とのこと。

いろいろと学べるな~、この仕事。

ちなみに一緒に歩いている臨時作業員のおじさんはこの道40年の大ベテランでありアコンカグア、キリマンジャロのサミッター。
(ケニア山にも2度登ってる)

いい仕事に出会えたです。



2011/12/05

ゲスト from 森エネ

いつもお世話になってるJさんから連絡が入る。

「東京からバイオマス関連の人が来てるからおいでよ」

じつはそのお客さんは岐阜で会っていた人で話はメチャクチャ盛り上がる。

共通の知り合いの話。

バイオマス利用の話。

山登りの話。

文化人類学の話。

なんだか共通する話題ばかり。(Oさんは大学も同じだった)

じつはこの3人とJさんの息子は4人とも午年のB型。

これが何を意味するかわからないけれどわれわれが共通の流れを感じ取り共通の方角へ進もうとしているのは確かだ。

やっぱり俺は銭湯プロジェクトを実行させたいな。


2011/12/02

アンパンマンとキリストと宮沢賢治



北海道の冬は寒い。だからホームセンターなどでも防寒グローブが豊富に売られている。
この写真のものは-60度でもゴムが硬くならない完全防水のグローブ。

「いろいろ試したけどこれがいちばんいい」と山のガイドも愛用していた。
山仕事にも重宝しそう。
チェーンソー握るのにはごわつきすぎるとのことだけどデザインも鮮やかな黄色でアンパンマンみたいでかわいらしい。



アンパンマンをネットで調べてみたら(ひまだね~)いろいろ感動したので載せておく。

誰もが知っている(?)アンパンマーチの歌のフルバージョンはその歌詞に度肝をぬかされる。
こんな歌を子どもが歌ってたら確かにびびるかも。

作詞はアンパンマンの生みの親である、やなせたかし。彼のアンパンマンに対する思いもあわせて知るともうアンパンマンに対する見かたが変わる。

やなせたかしはクリスチャンのようでアンパンマンとジーザスをダブらせている部分があるらしい。おれのなかでは「おのれを勘定に入れない」という宮沢賢治の世界=どんちゃん(『同じ月を見ている』)だ。

このグローブはちょっと高いけど冬の北海道では必須アイテムだし、アンパンマングローブとしてもマストアイテムだ。




2011/12/01

植村直己について



北極点グリーンランド単独行 (1978年)
植村 直己
B000J8LNVI

植村直己に好感をもてるのは鉄のような強い意志を持ちつつも「自分の弱さをさらけだせる」ところ。

冒険家や登山家の本などを読んでいてときおり残念に思うことがある。


・自然への謙虚さを説きつつも人間に対しての謙虚さが感じられない

・・・行間に山を登らない人間を見下しているようなところが見えたりすると残念に思う。

・文章が拙い

・・・せっかくの人柄(?)なのに伝わらない、むしろかえって誤解を招く。
こればっかりはしかたがないことかもしれないけど、インタビュー形式などにしたりと工夫はできるはず。(でも、こういう人たちは良くも悪くも偏屈な人が多いからね。。)


いずれも直接会えば素晴らしい人なのだろうけど本を通してしか会えない人はどうしようもない。
(もう亡くなっている人も多いし)

そうしたなかで植村直己の本はとても好きだ。本を通して植村直己のことをどんどん好きになれる。

文章力は決して高等とは言えないけれど、自分のことばで語っているし、伝えたいことは山ほどあるはずなのに潔く削っているから余計に伝わってくることがある。

自分の弱さをさらけ出せるというのは非常に勇気のいることだと思う。
どんな人だって弱いところはあると思う。それを受け入れながらより強くなろうとする姿勢に自分は価値を置いている。

せっかくなのでその一部を転載しておく。


2011/11/30

どろ亀さん



どろ亀さん、最後のはなし―夢はぐくむ富良野の森づくり
高橋 延清
4783502307

どろ亀さんを知ったのは何年前だろうか?
そのときは森林の世界に自分が身を置くことなど考えてもいなかったし、北海道に住むことになるとも思っていなかった。でも、ブラウン管に映るその不思議なおじいさんのことは強く頭に残っていた。

林分施業法といった天然林施業の詳細を自分はまだ学んではいない。
その概要は私の知る限り新しい技術でもなんでもない。
だけど、それを実行することは非常に難しい。
東大演習林のような広大な森林ではなおさら難しい。

大切なのは林分施業法という理論を理解することではなくどろ亀さんの言う学び方を実践することだろう。

森を歩き、森を見て、気づき、考える。書物や理論はその後だ。


どろ亀さんも仕事はちゃんとしていたことだろうけど、いつも酒飲んでて論文も書かずに東大の教授を全うしたのだからそれを受け入れる時代の懐の深さに感動する。

そうした懐の深さが天才や世紀の発明、発見を産むんだろうな。

いまの時代は難しいのかもしれないな。


2011/11/28

ヒグマ学入門



ヒグマ学入門―自然史・文化・現代社会ヒグマ学入門―自然史・文化・現代社会
天野 哲也 間野 勉 増田 隆一

北海道大学出版会 2006-10

今まで読んだヒグマ関係の本のなかでは一番客観的で学術的であり、参考になった。
生態、民俗・文化、社会学など総合的にヒグマをとらえており入門書としては最良。

ただ、執筆者のひとりの登別クマ牧場の人はやはり個人的な思いが強すぎてバランス感を著しく欠如させている。
ヒグマに関する本にはこの人はよく執筆しているようだけど学術書には不適だ。
個人的にも苦手なタイプ。


で、今回の本で学んだこと。

P8. 縄張りは見られない
・・・さら~っと書かれていたけどヒグマは縄張りを持たないの?だとしたら俺のヒグマの行動に関しての認識はだいぶ変わってくる。


サケについて

・・・サケは自分が産まれた湧水の匂いを頼りに川に帰る。つまり、湧き水のあるところに産卵する。よって、今年忠別川に帰ってきたサケは産卵できない。

・・・今後サケ科魚類の遡上量が増加し、ヒグマがそれを求めて河川を利用するようになれば、人との軋轢が増加し、クマの死亡数が増加するという結果にもなりかねない。

・・・夏の時期は森も食べものが減るのでアリなどの昆虫を食べるが行動圏に高山があれば高山植物を食べる。(ベリー類もそうだが高山では夏でもまだ草が青いから草を主に食べる)

・・・高標高域の高山植物や、河川を遡上するサケ科魚類も利用できない地域のヒグマにとって、晩夏に利用可能な採食資源となっているのが、農作物なのではないか。

・・・ヒグマが利用しているエゾシカが駆除や狩猟の残滓である場合、駆除残滓は農地付近に多く、狩猟残滓は林内でも道路や河川沿いに多い傾向にある。これらを利用した結果、人間との出会い頻度が増加することで駆除による死亡率が増加する可能性がある。

・・・やっぱりダムだ。たとえダムに魚道をつくったとしてもダムがあることにより水の流れが変わりサケの産卵に適した場所が失われているためサケが自然に戻ってくることはありえない。


川について

・・・長良川という川がいかに素晴らしい川なのかを北海道に来てあらためて感じている。
原始のままの川は北海道にはどこかにあるのかもしれないけど、それにはさほど魅力は感じない。
(もちろん行ってみたいし遊んでみたい。でも、その川の近くに住みたいとは思わない)

川と山と人と野生動物がゆるやかに密接につながっている空間に自分は魅力を感じる。


この冬の仕事

この冬はひとり親方として利用間伐を請け負うつもりで準備をしていた。
独立して仕事を請け負うなんて数年後の話だと考えていた。
だけど頼りにしてる人も乗り気になってくれ、パートナーも見つかって話はとんとん拍子で進んでいった。


はたして林業1年生の俺にできるのか?


そんな不安はもちろんあったけど普通の会社が1ヶ月でこなす仕事を半年かけてやればいい。

そんな風に考えて準備をすすめてきた。

もちろん収入はその分減るけど今年の冬は生きていけりゃいいやと覚悟を決めていた。



でも、実際には仕事を取るにもどれだけの事業量を確保すればよいのかわからない。

道具や機械も完全に不足してる。

労災や税金などの制度についても情報不足。

やっぱ厳しいな~


でも山の仕事以外をする気ははなかった。

お金のために働くことは当然のことだし、やりたくない仕事でも精一杯やってれば何かの役には立つはずだ。

だけど、そのせいで山仕事の機会を失うのは避けたかった。

だから、山仕事以外の仕事はお金がそこをつくときまでは探さないでいようと決めていた。


そんなとき人づてで山の調査の仕事が舞い込んできた。

スキーをはいて山を歩き、森林の調査をおこなう仕事。

森林調査は大好き。スキーも大好き。

それでお金までもらえちゃうなんて最高。

時間にもゆとりがあるから来年以降の山仕事の準備もできる。スキーもできる。


このバイト。
けっこう倍率は高かったようだけど学校で森林調査を専門で学んでいる人なんて滅多にいないからね。

2年間という時間と全財産を投資した岐阜時代。

それだけの価値があったかどうかを判断するのはもうしばらく後だと思ってるけど今のところ効果絶大だ。

投資した以上のものを得ないともったいない。


部屋の改造その3

なんとか完成しました。

「あ~、これでやることなくなっちゃうな~」なんて思っていたら次の仕事が決まった。

グッドタイミングです。

さて、仕事の準備しよっと。


手をつけられていなかった上段部分。
ここにはダケカンバの原木を使用した棚を作った。
チェーンソーで刻みを入れるだけでクギも接着剤も使用していない。
地震とか怖いな~と思っていたけど丸太に重量があるし、倒れても死ぬようなものは置かないので問題なし。
丸太が乾燥したときどうなるのだろうか?


できた棚にはケニアの小物やお気に入りの本などを並べる。
思ったよりもいい感じ。

下段には本棚ふとんを収納するスペースを用意。上段に登るハシゴもダケカンバで。


こあがり部分は冬はベッド。通年でゆんたくスペース。
材は2×4と松の野地板。予想通り反りがひどいのでやむなくクギ打ちした。
塗装はオイルステン。
構造的に欠陥があり、強度に不安あり。。

全体のイメージはこんな感じ。
細部は素人仕事丸出しだけど雰囲気は出てるかな。


あ~酒が美味し。

さて、冬に突入だ~~!!



広葉樹とDie back



イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか―樹木の個性と生き残り戦略
渡辺 一夫
4806713937


森林インストラクターの著書。
森林のことを何も知らない人が読んでもおもしろいだろうけど、それなりに知っている人が読んでもおもしろい。

このひとは実によく知っているのだな~と感心した。勉強になった。

タイトルにもなっているイタヤカエデについては die back のことなのだが、ここのことをきちんと理解しておかないと森づくりはできないと考えている。

「広葉樹の豊かな森にしたい。だから、広葉樹は全部残して!」という森づくりのニーズがある。

でも、「広葉樹ならなんでもいいの?」という疑問もあるし、広葉樹の稚樹や幼樹は伐ったってすぐまた生えるのだから広葉樹をわざわざ残すという手間をかける必要はないのではないか?

そのあたりを知識としてきちんと身につけたい。
(樹種による違いやその生長の速さなど)

そして、それを経験として身につけたい。

学ぶことは山ほどあります。


2011/11/25

部屋の改造その2

仕事も終わったのでなかなか進んでいなかった部屋の改造をじっくりと行う。
電動工具は今まで会社のを借りていたのでここからは手工具で。。

時間はかかるけど手工具を使うといろいろと勉強になります。

「木ってこうなのね~」

「ここがずれるとこうなるのね~」

手を抜くとそのままかたちとなってあらわれる。

学ばされてます。

とりあえず“こあがり”の部分は完成。あとは上の部分だ。


今まで寝室兼物置にしていた部屋はすっきり片付いたので、これから作業部屋兼トレーニングルームに仕立てていく予定。



2011/11/21

無職?Freelancer?

今年の造林仕事が終了した。

予定より少し早め。

これでまた来春まで無職になったわけだ。

というより念願のフリーランサーになったということだ。

ここからは自分で自分の道を切り拓く時間。そのために今の会社を選んだのだから。

でも、まぁ焦らずにやれることを精一杯やるだけ。

それしかできない。

すべてがうまくいくなんて思っていない。

なるようにしかならない。

その覚悟はとっくに決めている。

どん底になったって自分は楽しんでいくよ。

フォールラインはひとつだけだ。

焦ったってしかたがない。

とにかく、手に入った仕事を精一杯こなして空いた時間は精一杯遊ぼう!

今期の収穫。冬の遊びがまたひとつ増えた~。

2011/11/10

手遅れな保育伐



保育伐の仕事が続く。

およそ40年生のトドマツの林は一度も徐伐されずにいた。


保育伐は本数調整伐とは異なり劣勢木や枯損木だけを伐り倒す。

当然のことながら枯れた樹や劣勢木だけを伐っても残った樹は新たに樹冠を広げることはできない。
だから作業が終わったあとも林内は明るくならない。

40年生での保育伐は完全に手遅れなのだ。

本来なら一気に本数調整伐あるいは間伐までやってもいいのだろうが一気に本数を減らすのもまた残された木への影響が大きすぎる。

う~ん。


間伐後の光が差し込む瞬間が好きだ。

風が吹き抜ける瞬間が好きだ。

残された木や下層植生がよろこんでいるような感覚が好きだ。


今回の現場ではあまり施業の効果を実感できず悩ましい。
とにかくチェーンソーに慣れること。技術を磨くことに専念しよう。




2011/11/09

木の美と芸術


チェーンソー作業がつづき疲労は自分が思っていた以上にたまっていたようだ。

熱が出てダウン。

寝りゃ治ると思っていたけ結局この熱は4日間つづいた。

そして5日ぶりに元気よくみんなで山へ!

一服休憩中に同僚の一人が「これ、あげるよ」とくれたのがこれ。



感動した。

二股になったトドマツの枝と先端をちょん切っただけのただの丸太なのだが
その自然の造形美に打ちのめされた。

何となくアフリカを感じる原始的な芸術性をこの丸太から強烈に感じる。

自分の中で新しい何かが弾けた感じだ。

これはひょっとしてひょっとするかもしれない。



2011/11/08

サケと川と森とクマ

数日前にクマにサケを食べさせたいと書いたのだがちょうどいいタイミングでこんなニュースが。


水しぶき上げて産卵 放流のサケ、石狩川に戻る
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111102/trd11110219320023-n1.htm



お~。

あれ?これうちの近くじゃないの?ってことで目の前の川に行って様子を見に行ったら

いるわ~、いるわ~

白く見えるのがサケ。シロザケ。























でも、こんな街の中じゃクマはサケ食べれないよ!

街から人間がいなくなるか、サケが山の方まで行かないとダメだ。


ところでサケってもともと山のほうまでいくものなのか?
(イメージとしては平原を流れる川にいる感じ。だとしたら人間がいなくならないとクマはサケを食べれない。。。)

たとえ山の中まで行く性質があったとしても、この地点から山まではいくつもの水門、巨大なダム、山の奥まで入り込んでる堰堤の数々がサケたちの行く手を阻んでいる。




放流された場所へ3年かけて戻ってきたサケ。
だけどそこは河床もご河岸もコンクリだらけのドブ臭い川だ。
産卵してそれが孵化して再び海を目指せる環境にあるのだろうか?

もし、ないのだとしたら・・・

稚魚を放流した人たちはサケが戻ってきた後のことを考えていたのだろうか?

産卵場所の整備もせずに放流したのか?

サケが3年のあいだどんな思いですごしてきたか考えずにただ待ち続けていたのか?


なんだか怒りがこみ上げてきた。



でも、とにかく、サケが戻ってきたということは大きな出来事だ。
これが川を良くするためには何をしたらいいのかひとりひとりが考えるきっかけになればいい。

いつの日か大雪の山でサケを食べるクマの姿が見られるたらどれだけ素晴らしいことだろう。

2011/11/04

どこのケニアよ?




本数調整伐の現場は上川でアンガス牧場のもっと奥。

そこはもう日本じゃないみたい。


見渡す限りの草原に牛が草を食んでいる。
よく見るとシカも混じってる。

その後ろにはでっかい大雪山!

上川方面から見る大雪は愛別岳、黒岳といったとんがった山が多いので東川方面から見る大雪とはまったく違う雰囲気。

あ~、ここはどこ?

あの山はケニア山じゃないかしら?
むこうに見えるのはアバデアの山々?

なんて思ってたらこんな看板が!

ABERDE.... アバデア!?



「やっぱりここはケニアなのか!」


アバデアの滝から大雪山はやはり繋がっていたんだ!

自分は北海道に住むことになっていたんだな~ 自分のフォールラインが正しかったのだと感無量に・・・。


と思ったらよく見たら Aberdeen だった。

Aberdeen Angusという品種の肉牛を飼育している牧場でアンガス牧場なんだと。


とにかくあの景色は素晴らしい。

(まぁ、森を伐り払って平原にしたわけだけど。。)

疲れも何もかも吹っ飛ぶ。
北海道に来て良かったな~って思う。
雪が積もったらまたすごいんだろう。

冬は調査の仕事でスノーモービルとスキーでここに行く。
(俺が行けるかどうかはわからないけど。。)


愛別岳のあのとんがり方はバティアンピーク??バティアンにいつか登るのがおいらの夢。
ニセカウはアバデア山脈?ケニアの山をもう一度登りたい。

2011/11/03

ツルきり徐伐

Tree Climbing, Bear Style


当麻の保育伐の現場でのこと。

ここは人里にわりと近く、ヤマブドウやコクワのツルが繁茂している。
木材生産の世界ではツルは害だ。

作業が危険になるし、植栽木を変形させ、枯れさせて商品価値を損なうからだ。
だから林内のツルは片っ端から取り除くのも造林の仕事だ。

しかし、ツルも必死に生きているわけだしヤマブドウやコクワの実は野生動物にとって貴重な食料となっているわけだ。


今年はどんぐりだけでなくヤマブドウもコクワの実もほとんで見られない。

だからクマは高い山の方へ、あるいは里の方へ行ってしまったのではないか?

連日のように報道されるクマ出没のニュースのわりに奥山ではその気配すら感じない。

「今年はクマに会えないかな~」

とあきらめかけていた今日この頃。

現場の脇の林道でお昼休みをとっていると「クマだ!」の声。


クマはわれわれに気づくとさっさと逃げていった。
そのとき俺は疲れのあまりぐっすり眠っていて見逃した。。。


午後からその現場に入るとクマが木を登った跡がなまなましく残っていた。

ツルのからまったトドマツばかり登っている。
もちろんそのツルにも実はついていないのだが。。

ベテランが言う。

「クマは実のついていないツルには登らないんだけどなぁ。。きっと目の悪いクマなんだな!あっはっはっは~」

よっぽどお腹をすかせていたのだろうか。。

来年こそはこのツルにも実をつけるだろう。


協議の結果、どのみち売り物にはならない木にまきついたツルは残しておこうということになった。
(もちろん商品になりうるものについては容赦なく伐りますよ。こちらもプロですからね。)


クマ。。鮭食いたいべな~。
むかしは北海道中の川に鮭がいたんだから。。
もっと鮭がもどるようにしないと。




写真は共にイメージ図

2011/11/02

今日は何日?

自分の誕生日を忘れるなんてことありえないと思っていた。
でも、気がつくと今日33歳になったのでした。

正確に言うと誕生日を忘れていたのではなくて今日の日付を知らなかっただけ。

お祝いのメッセージを頂いて気づいた。

みんなありがとう!


今日は仕事が早く終わったので山からカバの木をもらってきた。
はからずとも誕生日プレゼントとなった。

ありがとう、森。


2011/10/31

徐伐?間伐?

徐伐にようやく参加することが許された。
久しぶりのチェーンソー。

顔のキズが疼く。でも、心地よい緊張感。

ハスクの346はやはり重い。
今までのどの仕事よりも疲れる。

さて、この徐伐。
北海道では(道有林では?)ちょっと内容が異なる。

徐伐といえば植栽木以外に生えてきた木を取りのぞくのが主たる目的と習った。
もちろん明らかに形質の悪い植栽木も取りのぞくのだが、植栽木を伐るのは間伐である。

細い木は商品になりにくいので通常切捨て間伐が行われており「もったいない!」という理由で切捨て間伐には補助金が出にくくなっている。

(商品がダブついてさらに価格が下がるうえにもともと商品ではないのだから質も落ちる)

しかし昨年北海道に訪れた際に「切捨て間伐はやってないよ」と各地で耳にして驚いた。

「もったいないっしょ~」

すごい!と思ったのもつかの間。

「これから徐伐ね~」

と植栽木をじゃんじゃん伐って林内に放置していた。

これは切捨て間伐ではないか!?



2011/10/30

部屋の改造その1

10月末日が工期の仕事を終わらすために9月10月は祝日も全て出勤だった。
ようやく目処がついたということで今週末は連休になった。

天気も良いのでどこかへ行きたいわけだが、冬が来る前にやっておきたいことに着手した。

「部屋の改造」

イメージはだいぶ前から出来上がっていたけど材料が手に入らなかった。

「林業の仕事してるんだからそのうちいい木材が回ってくるだろう~」

なんて思っていたけどなかなかね。。
このまま冬になって暖房費節約するためにはどうしても部屋の改造が必要。

土・日の2日あれば終わるでしょ~っと思ってホームセンターでツーバイ材を買ってきたけど4時には暗くなるので終わらなかった。

基本は月光流。というかそれしか知らない。




部材作りは終わったのであとは塗装と組み立て。
あとは適当なカバの丸太を手に入れればまぁ理想どおりだ。

これで完成したら作業部屋づくりに着手できる。
やっぱものづくりは楽しい。

売れるものは作れないけど自分の生活に彩りを与えてくれるものくらいなら自分で作りたいものだ。
そして材料も自分が育てた森から。。

わくわくしますな。
はやく山のほうへ引っ越したいです。




飲み会@旭川

毎月会社で焼肉をしているのだがさすがに寒くなってきたし陽が沈むのもはやくなってきたので先月で終了した。

ということで今月は現場のメンバーだけで居酒屋飲みin旭川。

久しぶりに居酒屋で飲んで食べた。

現場メンバーだけなので話もざっくばらんな感じで盛り上がった。

仕事の愚痴。冬への不安。女の話。。。

しかし、北海道の女はキツイ。。みんな大変みたい。でも、北海道の男もどことなくマゾっ気があるんだよな~。

俺の両親もそうだから違和感はないのだけど。。

とにかく、まぁ久しぶり(北海道に来て初めて)に俗っぽい時間を過ごした。
これもまたよし。


2011/10/28

発送@金山

丸太の発送の手伝いに借り出される。
朝4時に事務所を出発し5時30分に金山の現場へ。

メジロカバがハイ積みされていた。
パルプ・チップ用、オガコ用、一般材用、銘木市場用。

トラックに据付けられたロングリーチグラップルで20tトラックに積み込む。
銘木、一般材は価格が高いので1本1本積み込みの際に野帳をとる。
(立方3万円~。高いは高いが安いっちゃ安い。)

グラップルオペレータの技術。ドライバーの技術に感心した。
そしてその人柄にも感心した。
でも、高齢者ばっかり。
きつい仕事だもんな~。

結局この仕事は3日続いたけどほとんどの時間を待機に費やしたので疲れた。
自分で伐った木じゃないし。。
伐採現場を見たわけじゃないし。。
工場を見たわけじゃないし。。


やっぱりみんなと山で体を動かしたい。。


2011/10/24

バッファローマンへの道




新人なのでしかたがないのだが、こまごまとした仕事に借り出されることが多い。

丸太筋工という仕事をした。

150mにわたり土を掘り丸太を埋めて杭を撃つ。

埋めた丸太80本以上。撃った杭は200本以上。

鍬と剣スコでひたすら掘り、丸太を並べ、杭をカケヤで打ち込み、番線でしめこみ、土をかぶせる。


“いや~こりゃカラダ壊れるわ~、もしくはバッファローマンになっちゃうわ~”

なんて余裕こいていられたのは初日の午前中だけ。

あとはトリップしてキマッた。

This is the world of Kenji Nakagami..


しかし、どうもこの仕事の意味がわからない。

徐伐後の木材や枝条が流れるのを防ぐため?
・・・だとしたら丸太を埋める必要はないだろう。

土砂流出を防ぐため?
・・・だとしたら深さ30cm程度の丸太では意味がない。



ふと思い出した。

ケニアでモンバサからナイロビまで光ケーブルが来る!とニュースでやっていた。

数ヵ月後。
モンバサからナイロビまでのおよそ500kmにわたりおっさん、おばちゃん、にいちゃん、ねーちゃんが鍬もって地面掘ってた。。

“雇用をつくってんな~”



思いはケニアの公務員の非効率性からインドのカースト制をめぐりこの丸太筋工にもどり森づくりへとつながる。


WILT
無駄のように見えることに世の中の本質が隠れている

現場には萌芽した桂の巨木が立ち並んでいた


で、筋肉はついたか?

バッファローマンには程遠い。。



2011/10/23

小さき者へ



あまったアカエゾマツの苗をもらってきた。

この小さな命は俺の手によって植えられたわけだが俺の意思とは無関係に育ってゆくことだろう。



先週、大切な友人が子どもを事故で失った。

その2日後に別の友人が子どもを授かった。


命をつなぐことはできてもわれわれには生や死をただ受け入れることしかできない。



種をまき、水をあげることはできるかもしれない。

だけど種を創ることはできない。


生い茂る草木を取り除くことはできるかもしれない。
だけど日照りや大雨から守ることはできない。



蔓や害虫を取り除くことはできるかもしれない。
だけど完全に守ることはできない。


風通しを良くしたり、日当たりを良くしたりすることはできるかもしれない。

だけど、突風や山火事などから守ることはできない。


われわれにできることは命をつなぐことだけ。
小さき者がその次の命をつなぐために。


Good bye Uta, welcome Kyu.


2011/10/22

秋植え終了


2万5千本のマツとカバの植栽が終わった。

春は1日150本ほどしか植えられなかったけど条件がよければ250本は植えられるようになった。

300本植えられれば一人前の世界だからまぁ良しとしたい。

もちろんできる人は400も500も植えるのだからそこで満足してはならない。





だけど本数よりも大事なのは苗木がきちんと育つかどうか。


穴の深さ。根の切り方。土のかぶせ方。踏み方。といった植え方の問題。



地拵えの方法(重機、手機械)。苗木の品質 。樹種の選択。日当たり。土壌。地形。。。

今後しっかりと見守っていかなければならない。


こまごまとした仕事はあるがこれからはチェーンソーによる徐伐、保育伐が中心になる。


無事故で終わりますように。

2011/10/19

だんご撒き


野ネズミは冬のあいだ食べるものが少ないので植栽した若いマツをかじるらしい。
それが林業被害となっており一部の地域では深刻な状況のようだ。

だから野ネズミ対策が講じられている。

ということで毒だんご撒きという仕事がある。


こんなのを撒く。

いちおうネズミ以外には害はないということになっているらしいが、アホな犬が食べて死んだのを見たとベテランは言っている。
(ちなみにネズミにかじられて枯れた苗木を見たことはない)

この仕事のいいところはいろいろな現場を見て歩けるということ。


現場を覚えることもできるし、苗木の成長度合いを見れるし、キノコも探せる。

とは言ってもみんな歩くのがメチャクチャ早いのでそんなに悠長でもない。

で、今日は最後の現場の上川へ。
大雨と強風の影響で道路はあちこち崩壊しており、風倒木もひどい。

最後の現場にたどり着いたのは日も暮れようとしていた。

シカと競争するように斜面を駆け上がりながら毒だんごを撒いていく。

そして見あげると素晴らしい景色が。

やはり雪をかぶった山は神々しい


ニセイカウシュッペと大雪山

いろいろと???なこともあるけれど、やっぱりこの仕事がたまらなく好きだ。

これだけ広いのだからクマも生き延びれるだろうな~。
あと1ヶ月もすればすべてがまっ白になるんだな~。
あの斜面をすべることができたらどれほど楽しいのだろうか~。


このあと大雪の山は夕陽を浴びてピンクに染まった。




2011/10/16

冬支度

休日。雨。疲労蓄積、大。

こんな日は冬支度日和。


冬服を出して~

暖房節約のための模様替えして~

スタッドレスタイヤ履かせて~

大き目のバッテリーを積ませて~

クーラント交換して~


あとは冬の生活しながらだね。
なにせ初めてのことですから。。


2011/10/15

ユキムシ。ヤチダモを目指す。

ユキムシ。

北海道にやってきて半年あまり。
北国と言っても暑い日が続き、見渡す景色が冬になると真っ白になることがときどき信じられなくなる。

そんな自分に北国にいることを実感させてくれたのがこの虫。

夕暮れに染まった紅葉の森のあいだをふわりふわりと白い飛行物体。


ユキムシなんて名前は知っていたけど見たことなかった。
それでも一発でユキムシだとわかった。

まるで雪のように舞っていたから。
ご丁寧にも体に雪のようなものをまとっていたから。


で、この虫。実はアブラムシの仲間。

写真のはトドノネオオワタムシだと思うのだけど夏はトドマツで冬はヤチダモで過ごすそうで
秋に移動のため飛行するのだとさ。

(ということは春にもトドマツに向けて飛んでるんだね)

体の白い綿のようなものが何なのかはよくわかっていないみたい。

とにかく儚い虫でつかもうとするとあっという間に死んでしまう。

今日は街中でもそれこそ雪のようにユキムシがたくさん舞っていました。
無事にヤチダモの樹にたどりついたのがどれくらいいるのかな?



2011/10/13

COLORFUL



何のあてもない状況で北海道にやってきた俺に今の職場を紹介してくれた人からの暑中見舞いの返事にこうあった。

「まもなく素晴らしい秋がきます。お体を大切にお過ごしください。」



そして今、素晴らしい秋のなかで木を植えている。

わずらわしい虫もいなくなり、

冷たい風が汗ばむ体を心地よくなでていく。

見あげる大雪の山は雪の帽子をかぶっている。
紅葉に染まる山は「こんなにも色には種類があったのか! 」と思わされる。


1本1本の樹、一枚一枚の葉。ひとつとして同じ色はない。


色々な色に彩られた絨毯のような畝に鍬を振りおろしていく。

一日一日、一秒一秒と変化していく山で何千回、何万回と鍬を入れていく。

幼いマツたちは新たな場所に落ちついてこの先何十年と生きていく。



風の音。鍬の音。

見あげる空。流れる雲。

一瞬一瞬が心に沁みていく。

「これ以上に何が必要なの?」と思える瞬間。


そして、今日。雪虫が飛ぶのを生まれて初めて目にした。
北国に来たことを初めて実感できたような気がした。
まもなく雪がふる。


色とりどりに染まった山の奥に雪をかぶったトムラウシ。雲の隙間から光がもれた瞬間の美しさったらもう。。


写真の数百倍は美しいのです。
 
地拵えしたマツを植える畝もカラフルに染まっている。