2011/11/03

ツルきり徐伐

Tree Climbing, Bear Style


当麻の保育伐の現場でのこと。

ここは人里にわりと近く、ヤマブドウやコクワのツルが繁茂している。
木材生産の世界ではツルは害だ。

作業が危険になるし、植栽木を変形させ、枯れさせて商品価値を損なうからだ。
だから林内のツルは片っ端から取り除くのも造林の仕事だ。

しかし、ツルも必死に生きているわけだしヤマブドウやコクワの実は野生動物にとって貴重な食料となっているわけだ。


今年はどんぐりだけでなくヤマブドウもコクワの実もほとんで見られない。

だからクマは高い山の方へ、あるいは里の方へ行ってしまったのではないか?

連日のように報道されるクマ出没のニュースのわりに奥山ではその気配すら感じない。

「今年はクマに会えないかな~」

とあきらめかけていた今日この頃。

現場の脇の林道でお昼休みをとっていると「クマだ!」の声。


クマはわれわれに気づくとさっさと逃げていった。
そのとき俺は疲れのあまりぐっすり眠っていて見逃した。。。


午後からその現場に入るとクマが木を登った跡がなまなましく残っていた。

ツルのからまったトドマツばかり登っている。
もちろんそのツルにも実はついていないのだが。。

ベテランが言う。

「クマは実のついていないツルには登らないんだけどなぁ。。きっと目の悪いクマなんだな!あっはっはっは~」

よっぽどお腹をすかせていたのだろうか。。

来年こそはこのツルにも実をつけるだろう。


協議の結果、どのみち売り物にはならない木にまきついたツルは残しておこうということになった。
(もちろん商品になりうるものについては容赦なく伐りますよ。こちらもプロですからね。)


クマ。。鮭食いたいべな~。
むかしは北海道中の川に鮭がいたんだから。。
もっと鮭がもどるようにしないと。




写真は共にイメージ図

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