どろ亀さん、最後のはなし―夢はぐくむ富良野の森づくり
高橋 延清
どろ亀さんを知ったのは何年前だろうか?
そのときは森林の世界に自分が身を置くことなど考えてもいなかったし、北海道に住むことになるとも思っていなかった。でも、ブラウン管に映るその不思議なおじいさんのことは強く頭に残っていた。
林分施業法といった天然林施業の詳細を自分はまだ学んではいない。
その概要は私の知る限り新しい技術でもなんでもない。
だけど、それを実行することは非常に難しい。
東大演習林のような広大な森林ではなおさら難しい。
大切なのは林分施業法という理論を理解することではなくどろ亀さんの言う学び方を実践することだろう。
森を歩き、森を見て、気づき、考える。書物や理論はその後だ。
どろ亀さんも仕事はちゃんとしていたことだろうけど、いつも酒飲んでて論文も書かずに東大の教授を全うしたのだからそれを受け入れる時代の懐の深さに感動する。
そうした懐の深さが天才や世紀の発明、発見を産むんだろうな。
いまの時代は難しいのかもしれないな。
0 コメント:
コメントを投稿