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2013/01/18

寒さに負けず

昨年末にしもやけがひどくて皮膚科に行った。
そのときに処方してもらったのがプロサイリン。

血行を良くする薬だ。

確かに効く。

-20℃にもなるといくら薬を飲んでいたって手足はちぎれそうなほど痛むけど、体を動かし始めるとすぐに温かくなる。しもやけにもならない。

年末年始は仕事もないので薬を飲まなかった。
この薬はけっこう高価だし、一生薬に頼っていくわけにも行かないと思ったから。

だけど、山で泊まった日からずっと足がしびれている。

薬を飲んでみて「自分の寒さへの弱さ」がよくわかった。

手足があったまるのは汗ばむほどまでに体を動かした頃だ。

それでも少し休憩したらすぐに手足から冷えてくる。

痛いだけならがまんできる。

怖いのは痛さを感じなくなってくることだ。

そして寒さに吐き気をもよおしてくる。

心臓が痛むほどにバクバクする。

「自分の体は北海道で山仕事をするのに耐えられないかもしれない」

そんな思いがこみ上げてくるのが最もつらいのだ。

だけど両親にもらったこの体は非常に健康であって文句を言えば罰が当たる。

薬には頼りたくない。

少しずつでも肉体改造を進めていこうと思う。


 

2013/01/16

after nagasaki

長崎で2ヶ月ぶりに土を見た。2ヶ月ぶりに雨を浴びた。
2年ぶりに照葉樹を見た。スギヒノキを見た。


みんなは寒い寒いと言ってたけど俺にはあったかく感じた。

最高気温が+10度の長崎から-10度の北海道へ戻る。

水道は落としていたけどトイレが凍り、室温は氷点下5度。

翌日の仕事は-20度で手足がちぎれてしまいそうなほどにきつかった。


でも、ここが好きだ。

雪のない冬なんて、もう考えられない。


2012/12/21

ギリギリか?


12月というのに大寒波で-25℃超え。最高気温も-15℃。

「し・ば・れ・る~」


去年も寒かった。でも、山にいたのは1日せいぜい3時間ほど。毎日じゃなかったし、寒さの緩んだ時間しか山には入らなかった。

でも、今年は違う。
毎朝7時に現場入り。午後4時までびっちり外。(昼食は車の中だけどね)

放射冷却で冷え込む時、最低気温は日の出の直後に出る。だいたい7時ごろ。

1日で最も寒い時間に山に入り、日が沈むまで山にいる。月曜から土曜まで。

すべてが凍る。

正直言って昨年のように寒さとその風景を楽しむ余裕は無い。

しもやけがひどくて凍傷になりやしないかと真剣に悩み病院に行き血行をよくする薬を処方してもらった。

薬に頼る生き方は嫌だ。

シャワーだけではこの冬は乗り越えられないと銭湯に通う。

厳しいのは寒さだけではない。

仕事そのものがハードだ。

くったくたになって家に帰ってきて凍える体をストーブに身を寄せて体を温めながら「これからほんとに滑れるのか?」と自分に問う。

さすがにナイターは週に1回か2回ほどしか行けていない。

それ以上体を追い詰めたら怪我してしまう。。





2012/01/20

やっぱさぶい

寒い日が続いている。

北国生活の初めての冬。

寒いのには慣れたとはいえ、やはり感じるのは冬の長さだ。

11月くらいから冬だもんね。

冬至が過ぎて少しずつ太陽の出てる時間は長くなってきたけどこれからが冬本番なんだよな~。

氷点下20度。最高気温も氷点下10度ほど。

すべてが凍っているかんじ。

山に入ると手足も凍る。

体温を維持するためにものすごいエネルギーを消耗するらしくやたらに眠い。

それでも穢れのない山に入り、カキ氷のような雪の斜面を歩くときのすがすがしさはたまらない。

そして少しずつ春を思うような感覚がうれしい。


鹿のトレースを追う
シカの多い現場だった。
シカは食べ物を求めて歩き回っていた。
ニレ、シナを中心に皮は剥ぎ取られている。
枯れたニレの木にクマゲラがドラミングしていた。
極寒の世界に見る生命の営みが美しい。



2011/11/08

サケと川と森とクマ

数日前にクマにサケを食べさせたいと書いたのだがちょうどいいタイミングでこんなニュースが。


水しぶき上げて産卵 放流のサケ、石狩川に戻る
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111102/trd11110219320023-n1.htm



お~。

あれ?これうちの近くじゃないの?ってことで目の前の川に行って様子を見に行ったら

いるわ~、いるわ~

白く見えるのがサケ。シロザケ。























でも、こんな街の中じゃクマはサケ食べれないよ!

街から人間がいなくなるか、サケが山の方まで行かないとダメだ。


ところでサケってもともと山のほうまでいくものなのか?
(イメージとしては平原を流れる川にいる感じ。だとしたら人間がいなくならないとクマはサケを食べれない。。。)

たとえ山の中まで行く性質があったとしても、この地点から山まではいくつもの水門、巨大なダム、山の奥まで入り込んでる堰堤の数々がサケたちの行く手を阻んでいる。




放流された場所へ3年かけて戻ってきたサケ。
だけどそこは河床もご河岸もコンクリだらけのドブ臭い川だ。
産卵してそれが孵化して再び海を目指せる環境にあるのだろうか?

もし、ないのだとしたら・・・

稚魚を放流した人たちはサケが戻ってきた後のことを考えていたのだろうか?

産卵場所の整備もせずに放流したのか?

サケが3年のあいだどんな思いですごしてきたか考えずにただ待ち続けていたのか?


なんだか怒りがこみ上げてきた。



でも、とにかく、サケが戻ってきたということは大きな出来事だ。
これが川を良くするためには何をしたらいいのかひとりひとりが考えるきっかけになればいい。

いつの日か大雪の山でサケを食べるクマの姿が見られるたらどれだけ素晴らしいことだろう。

2011/09/22

台風とともに。。

大雨でも現場に行ってできる限り仕事をこなすのがうちの会社。
でも、今日はさすがに台風ということで現場には行かず機械整備や倉庫の整理。

本日の最高気温は14度。

道産子も「寒い~」と言っているのを聞くと安心する。

「今日あたり旭岳に雪もふるんじゃないっすか?」

「まだ早いべ」

などと言ってるうちに天気も回復し午後から現場に向かう。

道すがら旭岳が雲の隙間からちょっぴり顔を見せた。

「雪だべ!」


ついこの前まで「暑い暑い」言っていたのにね。

季節の移り変わりがこの地に生きる者の人生を彩っているのを感じるのでした。

地拵えも佳境に入りまもなく植え付けが始まります。

わかるかな?雪ですよ。



2011/09/21

秋。赤い夕陽。

今週からめっきり気温がさがり今朝の最低気温は7度。
仕事するにはちょうどいい。

地拵えも佳境をむかえ東川の現場を終えて当麻へ。

東川109林班は重機による伐採跡地で表土が完全にめくりあがっていた。
ササを刈る必要はないけれど枝葉をよせるのが大変だった。

重機による土壌に与える影響がどんななのか来年以降観察していきたい。

で、当麻だけどこちらは風倒跡地で被害木整理もあまりされていないようであっちゃこっちゃに木が倒れておりササも繁茂しているうえに石も多い。

非常に地拵えが難しい。

こうした土地で木がどのように育っていくのか観察していきたい。


山仕事全てに言えることだけど地拵えも『段取り八割』ということで段取りが非常に大事。

林班界の形状。
方角。
地形。
ササの倒れ方。
下刈りの生産性。
伐採の生産性。

これらをよく見て畝の形状を決めていく。

簡単なようで難しい。

日々勉強だ。


今日の夕陽は異常に赤かった。
確かおとといも『今まで見た中で一番赤い夕陽』だったのだけど今日の方が赤かった。

明日やってくる台風のせいなのか?
北海道の秋の夕陽はこんな感じなのか?

とにかく赤すぎてなんだか不気味な感じがした。

実際は血のように赤い。きれいといえばきれいなのだけど。。



2011/09/02

馬力の違いと谷密度の違い

旭岳XCのチップ撒き3日目。
本日は大雨。

地拵えメンバーも大雨のため作業を中止しチップ撒きに合流。
3名体制から一挙に12名に。

土砂降りのなかみんなでずぶ濡れになりながら撒きに撒いて全部撒き終えた!

みんなでやると早いし楽しい。
まるで部活のような雰囲気。

それにしてもみんなやっぱ力あるな~。

自分の非力さを痛感しました。

でも、なんとか腰もつぶれずにすんだし何年かこの仕事してたらまだ間に合うかな。


帰り道、忠別川がとんでもないことになっていた。
確かに雨はすごかったけどここまで増水するほどではないと思うのだ。

北海道に来てから川について気になることがある。

ちょっとした雨で増水するし濁りがひどい。

岐阜に住んでとんでもない雨が降っても全く濁らない川に感動した。
ダムの無い長良川の河川の増水と比べてダムだらけの北海道の川の増水に疑問を持った。

土壌の問題かと思っていたけどひょっとしたら谷密度と関係があるのかもしれない。

明日は現場に行けるかな?



2011/08/10

北の夏は長いか短いか

夏至の日に 「北国の夏は短くて長い」 と書いた。
日数は短いけど日が長いという意味だ。

このことをデータで検証したいとあれこれ資料をあさっているけどなかなかピンと来ない。
とりあえず整理する前にメモ。

比較対象は岐阜だ。

データ① 【温量指数】
北海道(旭川市): 65.3
岐阜(岐阜市): 130.7

温量指数は日平均気温で計算するのでこの検証には意味を持たない。
暖かい夜が23時間あったとしても植物は育たないはずだ。

データ② 【日長時間】


Daylight Hours Explorer












これが意外と難しい。
日長時間を積算したデータが見当たらない。
平均のデータだと岐阜も旭川も最長でも0.7時間しか差は無い。
でも、それが積算されたら結構なことだと思うのだが。

これを自分で計算するにはやはり微分積分の知識が必要で思い出すのに時間を要する。。


データ③ 【幹材積収穫表】

手っ取り早いのがこのデータ。
でも、スギは旭川には無いしトドマツは岐阜には無い。。

ということでまずは函館のスギと岐阜のスギの地位1の樹齢60年の蓄積の値を比較してみる。

北海道 661㎥/ha
岐阜  760㎥/ha

差が出たね~。
ま、当たり前か。

それでも北海道の夏季のバイオマス量はやはり多いと思う。
そして受光角となだらかな地形も影響しているはずだ。

山深い岐阜の谷では夏でも3時には日陰になってしまう集落がいくつもあった。

WILT

データで示せれば他人に説明できる。観察力と感覚を鍛えればデータがなくとも自分には説明できる!?

2011/06/22

夏至に思う

毎日草を刈りながら思う。

でかい。。

1m四方はあるようなフキ。
3mを越えるイタドリ。

フキの茎の切断面はチクワブのようだ。
イタドリは立っていること自体が不思議だ。

これだけ涼しいのに。2ヶ月前にはまだ雪の中だったのに。


今日は夏至だ。
朝4時前には既に明るく夜は8時ごろまで明るい。

そう。北国の夏の日中は長い。
太陽のエネルギーを長い時間得ることができるから草はぐんぐんと伸びる。

ただ日が長いだけではない。
受光角度が低い。
要するに横から日を浴びる。

北海道は夕方が長い。

「早く家に帰らなきゃ」という夕方の焦りのような感情を長い間植えつけられてきた自分にとって
この感覚は不思議なものだ。

そして植物もそれにあわせて生活しているようだ。

葉っぱの大きさも。樹の樹形も。

トドマツはオオイタドリを内地に持っていたらどんな風に育つのだろうか。


WILT
北国の夏は短くて長い。

2011/05/23

【レビュー】『北海道の歴史』


北海道の歴史
榎本 守恵
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北海道のことをきちんと学びたくて図書館で借りてきた本の1冊。

とりあえず北海道の歴史学者がまとめた北海道の歴史書から読みたいと思って手にとった。

うん。コンパクトによくまとまっていて読みやすかった。

いままで何となくで理解していた北海道の歴史が自分の中で繋がった。

やはり北海道という土地は特殊なんだと頭で理解。

関東や岐阜と同じように考えてはいけないのだと改めて思う。


以前、北海道の人が岐阜へやってきた時に

「あなたが言うほど田舎じゃない」と言われたことを考える。