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北海道のことをきちんと学びたくて図書館で借りてきた本の1冊。
とりあえず北海道の歴史学者がまとめた北海道の歴史書から読みたいと思って手にとった。
うん。コンパクトによくまとまっていて読みやすかった。
いままで何となくで理解していた北海道の歴史が自分の中で繋がった。
やはり北海道という土地は特殊なんだと頭で理解。
関東や岐阜と同じように考えてはいけないのだと改めて思う。
以前、北海道の人が岐阜へやってきた時に
「あなたが言うほど田舎じゃない」と言われたことを考える。
「田舎」
本州の「田舎」と北海道の「田舎」はその意味が異なるのかもしれない。
いや、本州の人間は田舎という言葉でその両方を意味しているがその使い分けを明確にはしていないのだ。
いずれにしても、北海道の人と「田舎」という言葉を使うときは注意が必要だ。
私が岐阜を田舎と言ったのは不便だという意味もあったけどそれは血縁・地縁がとても濃いという意味。
私の住んでいた集落は100世帯あってその9割が同じ苗字だった。
たとえばそういうことだ。
深い谷を越えたところにポツンと現れる集落。山にしがみつくように構える家々。
「なぜ、こんな所にすまなければならないのか?」と考え込んでしまう。
たとえばそういうことだ。
それは街まで車で何分とか何Kmとかの次元ではない。
北海道ではどこまでいっても広々とした土地で空も広く田舎に閉塞感はない。
集落も散在しており、どこからどこまでが集落なのかもわかりにくい。
開拓の歴史はまだまだ100年あまり。
100年といったら長いと言えば長いがそこに本州のようなしがらみはない。
『もっとも、多くの移民は内地で産を失い、共同体から脱落してきた無資の窮民である。いいかえれば郷里の伝統や歴史から切り離されたところから道民の生活がはじまる。この問題と、いったん郷里を離れたあとの流動性とは、自己の歴史意識を無関心にする。つまり、北海道の開拓現実は過去とは無関係な、本人自体の努力と才覚である。門閥も家柄も関係がない。これは穢多移民の場合も同様であった。ここに身分制にはこだわらない長所が生まれる。だが、官製開拓と保護のうえで、官尊民卑、依頼心もまた根づくのである。この場合、ともかくも伝統的共同体がなかったことは、長所にも短所にもなってくるといえるであろう。』P316
これから北海道で生きていく身としてはこのことをきちんと理解しておく必要があるとともに自分にも言い聞かせておかなければならない。
自分の土地を持たない自分でも挑戦できるのが北海道だということ。
開拓や街づくりがどこかのODAのようになってしまってはいけないということ。

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