何のあてもない状況で北海道にやってきた俺に今の職場を紹介してくれた人からの暑中見舞いの返事にこうあった。
「まもなく素晴らしい秋がきます。お体を大切にお過ごしください。」
そして今、素晴らしい秋のなかで木を植えている。
わずらわしい虫もいなくなり、
冷たい風が汗ばむ体を心地よくなでていく。
見あげる大雪の山は雪の帽子をかぶっている。
紅葉に染まる山は「こんなにも色には種類があったのか! 」と思わされる。
1本1本の樹、一枚一枚の葉。ひとつとして同じ色はない。
色々な色に彩られた絨毯のような畝に鍬を振りおろしていく。
一日一日、一秒一秒と変化していく山で何千回、何万回と鍬を入れていく。
幼いマツたちは新たな場所に落ちついてこの先何十年と生きていく。
風の音。鍬の音。
見あげる空。流れる雲。
一瞬一瞬が心に沁みていく。
「これ以上に何が必要なの?」と思える瞬間。
そして、今日。雪虫が飛ぶのを生まれて初めて目にした。
北国に来たことを初めて実感できたような気がした。
まもなく雪がふる。
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| 色とりどりに染まった山の奥に雪をかぶったトムラウシ。雲の隙間から光がもれた瞬間の美しさったらもう。。 |
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| 写真の数百倍は美しいのです。 |
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| 地拵えしたマツを植える畝もカラフルに染まっている。 |




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