2011/12/07
この国の森を守る仕事
役所の組織で臨時作業員という肩書きで仕事をしている。
公務員という組織の仕事をするのは初めてではない。
ケニアでも役所で働いていた。
「ケニア人は働かないな~」
とはじめのうちは思っていたけど、いろいろ事情がわかってくると
「公務員ってどこもおんなじだな~」
と思うようになった。
仕事に対する考え方がまったく違う。
仕事をしようとしまいと売上があがるという概念はないし、給料だって変わらない。
ムダをなくしたって同じこと。
そんな彼らを否定するつもりはない。
あの環境ではたいていの人間が働かなくなってしまうのは無理もない。
そんななかでも志高く努力している人もいるわけだし、誰かがやらなければならない大切な仕事(その多くは退屈な仕事である)をこなすというのも大変なことだと思う。
公務員というだけで否定するのは短絡過ぎるだろう。
でも、今日はショックだった。
最高級の山林用スパイク長靴をみな履いている。
民間の人間ではなかなか手を出せない代物だ。持ってる人も修理を重ねながらボロボロになるまで使ってる。
その長靴を新しいのがあるからという理由でゴミ箱にポイっと捨ててるのを見た。
調査に使う林尺も巻尺も「これ汚れてきたから新しいの使おうよ」と新しいのを使う。
札幌に研修に行く人が事務所を出るときに上司に言った言葉は「睡眠学習してきます!」だった。
誰かが除雪をはじめるとみんなして除雪をはじめる。超高給の役職の人まで除雪する。
俺の経歴を知るとみんな口をそろえてこう言う。
「こんな仕事してるなんてもったいない・・・」
効率を求めないという生き方。働き方があったっていい。
税金の無駄遣いについてはもうこの際どうでもいい。世の中にはもっともっと大きな無駄遣いがあるのだから。
でも。でも。自分の仕事に誇りを持てないなんてなんと不幸なことだろう。
自分なりに山の仕事の可能性を伝えようと思っても彼らにはまったく理解されない。
「山の仕事では生活できないよ。」
こういう人が国の森を管理しているのかと思うと嘆かわしくなる。
もちろんそうじゃない人もいるはずだ。
そう信じないとやっていられなくなる。
ケニアの時よりもカルチャーショックのようなものを感じている。
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