ある日のこと。
現場を移動中に完全に間伐が遅れてすっかり暗くなり下草も生えていない林地を通り過ぎた。
いつも若い森か天然林の現場ばかりなのでそれは久しぶりに目にする光景だった。
それを見た現場主任が驚きの一言。
「いや~、良い造林地だな~」
え~!これが良いの?
現場主任がそんな素人的発言をするの??
だけどよく考えてみた。
彼が言ったのは「良い森」ではなく「良い造林地」である。
われわれは造林事業を主に行う会社であり、彼は造林一筋10年。
造材の経験はあまりないけれど森林のプロだ。
造林を行う立場からはいかに多くの苗木を枯らさずに良い形質に育てて成林させることが目標である。
確かにその林地は超過密ではあるが形質も良く枯損も少ない。
畝もまっ直ぐで造材もしやすそうに見える。
ここまで至るまでにどれだけの労力がかかっているかを彼は良く知っているのだ。
そして間伐や主伐は他の会社の仕事であり、われわれには責任はないのだ。
良い森ではないかもしれない。だけど良い造林地だと納得した。
そもそも「良い森」とは何か?
それはその人(動物、植物、菌類・・・)によって違う。違っていい。
それぞれのBestな森がそれぞれにBetterである森を自分は追い求めていきたい。
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