2011/09/30

The world of mushrooms

キノコが好きだ。

食べるのも好きだけどそのかたちが好きだ。その生態が好きだ。


キノコは胞子を撒くための器官であり本体はまた別にある。

言うならば花のようなものなのだけど虫を呼び寄せる必要はないのだから目立つ必要もないしおいしくなる必要もない。匂いを出す必要もない。
(なかには動物散布もあるようだけど)

そもそもキノコを捕食する大型の動物はあまりいないわけで毒だって何のためにあるのかはっきりしない。


つまりキノコのことはほとんど解明されていないということだ。

仕事中もキノコを見つけると心が躍る。

このキノコは食べれるの?
キノコの本体はどこにあるの?
ネバネバしてるのかな?
裂けるタイプ?
ひだは?
粘液出る?





キノコの世界にひきずり込まれる。
そしてもっともっと浸りたい。

キノコが好きだ。


図鑑に載ってないきのこもたくさんある

2011/09/26

まいったけ

ここのところみんな仕事のかたわらでキノコを探している。
仕事中。休憩中。現場の帰り道。休日(!)。

狙いはそう。舞茸。

当たり年だとひとりでは持ち上げられないような舞茸が出るらしい。

でも今年は不作だそうで過去に舞茸がでたナラにも出ていない。

「あそこはどうだべ?」

「昨日行ってみたけどダメでした。」

「今年はダメかもしれんな。。」


そんななか道有林を知りつくした大ベテランがついに見つけた。
それをおすそわけしてもらった。

今年からお米を始めた先輩からもらった新米とともに贅沢秋の味です。

天然クロマイタケ&とれたて新米。

マイタケ炊き込みご飯。贅沢に新米で。

定番マイタケてんぷら。
マイタケみそ汁。

まいたけ定食。

予想以上の香りと食感。スーパーで売ってる舞茸とは次元が違います。

感動してしまいました。まいった!

これからまだまだ舞茸のシーズンはつづく。
俺も気に生えているところを見つけたい!



2011/09/25

美しく生きる

NHKスペシャル「クニ子おばばと不思議の森」を見た。

現在日本で唯一、焼畑をおこなっている椎葉村の老女の特集。

30年周期で森を焼き、ソバ→ヒエ→アズキ→大豆と収穫しまた森に戻す。
そんな焼畑を何十年も続けている女性がいると知って椎葉まで行こうと思って結局行けなかった。

その人がたまたまつけたテレビで特集されてた。

アグロフォレストリーとか文化とか民俗とか自然農法とか地球にやさしいとか。。

そんなことはどうでもよくてクニ子おばばと椎葉の谷がただただ美しかった。

それがすべてだと思う。


美しくありたい。

そうみなが思って生きていけば行きつくところはきっとあんな感じだと思うのだ。

父、来たる。

父親が高校の同窓会に参加するために北海道にやってきた。
同窓会は小樽だけど旭川に前泊し一緒に飲んだ。

会社の人におしえてもらった落ち着いた感じの居酒屋で旨い肴と酒。
翌日は就実の丘で北海道の景色を満喫し、道有林を案内し、蝦夷らーめんでフィニッシュ。

半年振りに会う親父はなんだかまたひとまわりちいさくなったような気がした。

それでも元気に釣りしてるみたいだし、俺も元気にやってるところを見せられてよかった。
次は母ちゃんと一緒においでね。

俺が目指していること。
それを親父が元気なあいだにすこしでもいいから見せられたらと思う。

2011/09/22

台風とともに。。

大雨でも現場に行ってできる限り仕事をこなすのがうちの会社。
でも、今日はさすがに台風ということで現場には行かず機械整備や倉庫の整理。

本日の最高気温は14度。

道産子も「寒い~」と言っているのを聞くと安心する。

「今日あたり旭岳に雪もふるんじゃないっすか?」

「まだ早いべ」

などと言ってるうちに天気も回復し午後から現場に向かう。

道すがら旭岳が雲の隙間からちょっぴり顔を見せた。

「雪だべ!」


ついこの前まで「暑い暑い」言っていたのにね。

季節の移り変わりがこの地に生きる者の人生を彩っているのを感じるのでした。

地拵えも佳境に入りまもなく植え付けが始まります。

わかるかな?雪ですよ。



2011/09/21

秋。赤い夕陽。

今週からめっきり気温がさがり今朝の最低気温は7度。
仕事するにはちょうどいい。

地拵えも佳境をむかえ東川の現場を終えて当麻へ。

東川109林班は重機による伐採跡地で表土が完全にめくりあがっていた。
ササを刈る必要はないけれど枝葉をよせるのが大変だった。

重機による土壌に与える影響がどんななのか来年以降観察していきたい。

で、当麻だけどこちらは風倒跡地で被害木整理もあまりされていないようであっちゃこっちゃに木が倒れておりササも繁茂しているうえに石も多い。

非常に地拵えが難しい。

こうした土地で木がどのように育っていくのか観察していきたい。


山仕事全てに言えることだけど地拵えも『段取り八割』ということで段取りが非常に大事。

林班界の形状。
方角。
地形。
ササの倒れ方。
下刈りの生産性。
伐採の生産性。

これらをよく見て畝の形状を決めていく。

簡単なようで難しい。

日々勉強だ。


今日の夕陽は異常に赤かった。
確かおとといも『今まで見た中で一番赤い夕陽』だったのだけど今日の方が赤かった。

明日やってくる台風のせいなのか?
北海道の秋の夕陽はこんな感じなのか?

とにかく赤すぎてなんだか不気味な感じがした。

実際は血のように赤い。きれいといえばきれいなのだけど。。



2011/09/18

雨の森を歩く

雨の日曜日。

地拵えで疲れもたまっているので山には行かず森を歩く。


ミズナラのドングリがどれくらい実っているか気になって。

キノコをもっともっと見たくて。

雨の森を感じたくて。



江卸越林道を歩く。里に近い道有林は全体的に若い森が多い。

雨の森も好きだ。

キトウシ山の森を歩く。きれいに手入れされている森。きのこがたくさん出てた。
神楽岡公園の森を歩く。街の中にあるけど奥山でもなかなか見られない壮齢の森。


1日歩いて見つけられたのはこのドングリひとつ。。

2011/09/16

きれいすぎる

地拵えは造林作業の第一歩。
ここがうまくいかないと植林もうまくいかない。草刈りも。徐伐も。間伐も。

自分はボサ投げをして仕上げ刈りをすることが多い。
“きれいに。きれいに。。。”


複雑にからみ合うササを完全に取り除くことはできないけれど、できるだけきれいにと時間をかけて仕上げをしていく。

「どうすかね?」

「きれいすぎるね。」


それを俺は最初褒め言葉だと思っていた。
もしくはそんなにきれいにしなくてもいいからもっと早く仕事を仕上げろという意味だと思ってた。

だから品質はそのままで時間を短くするためにもっと頑張った。

だけど、やっぱり 「きれいすぎるね」 の一言。

よくよく聞いてみると、確かにきれいに仕上げれば植栽は簡単になるし見栄えもいい。
だから役所の人間はよろこぶ。

でも、これだけササをきれいに取りのぞいてしまうと土壌が急激に乾燥してしまい良くないんだと。
植栽後に枯れてしまう恐れもあるんだと。

ガッテン!


最初からそう言ってくれればいいのに~。

そこは山の世界。一から十まで説明してくれる世界ではございませぬ。


ベテランの人はきれいに刈りつつもササを適度に残していく。
植えやすく、枯れにくい。

そのうえボサも非常に投げやすい。

ほんと凄い!!


WILT
全ての動作は理にかなっている。

やっぱ独学で何かを成し遂げようとするのには無理がある。
先人の技術と努力を自分のものにした先に自分の世界が拓けてくるのだ。

ドクツルダケと思われるまっしろできれいで猛烈な毒キノコが林内にはニョキニョキ。

2011/09/15

ドングリ異常? クマは冬を迎えられるのか?





今の地拵えの現場はとても美しい。


北海道らしい針広混交林。
ササの海原に伸びるエゾマツ。トドマツ。ミズナラ。ハリギリ。ダケカンバ。イタヤカエデ。キハダ。ヤマザクラ。。。


ペーペーの俺は機械作業もするけどみなが刈ったササを脇によける通称“ボサ投げ”をする時間が多い。

機械を使わないぶん自分のペースで働けるし、ケガのリスクも少ないのでいろいろと森を観察できる。


ササに更新を完全に阻止されたかに見える森でも死した倒木の上でしっかり更新している。

森の遷移についてあーだこーだと頭をめぐらせながら汗をかくのが心地よい。


ミズナラの木陰で休んでいる時に気がついたことがある。

『ドングリがついてない??? 』

はじめは今年は不作なのかな~。なんて思ってたけどいくら見わたしてもひとつも見当たらないのだ。

2011/09/14

良い森とは

ある日のこと。

現場を移動中に完全に間伐が遅れてすっかり暗くなり下草も生えていない林地を通り過ぎた。

いつも若い森か天然林の現場ばかりなのでそれは久しぶりに目にする光景だった。

それを見た現場主任が驚きの一言。

「いや~、良い造林地だな~」


え~!これが良いの?
現場主任がそんな素人的発言をするの??

だけどよく考えてみた。


2011/09/12

週末旭岳姿見 with J’s family

今週は十勝の山に登ろうかと思っていたらJさんから飲みのお誘いが。
なのでJさんの家の近くの雨粉ボルダーをチェックしようと用意してJさんの家へ。

だけど久しぶりのバーボン飲み過ぎで翌日は撃沈。。

昼頃までごろごろしてたら

「旭岳ロープウェイの券があるんだけど行く?」

ということでJさん一家と旭岳へ。

日曜日のロープウェイは混雑。

うっすらと紅葉が始まってきてた。

空の色と雲のかたちがなんだか不思議な感じでトムラウシや十勝の山が見たことないかんじできれいだった。

姿見から俺の現場の森が見えた。

登山ではない山ってのも何だか新鮮な感じがした。


Jさんと冬の仕事のことについて話したけど計画通りになったらホントにうれしい。
でも、甘えちゃいかんな。


 自分でできる限りのことをしなきゃだね。

この景色のなかにおいらが植えた木があるのよね。

2011/09/09

道夫の道

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星野 道夫

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ちょうどよいタイミングで星野道夫がアフリカに行った時の写真集を図書館で見つけた。

やはり彼の写真と文章は心に沁みる。

自然を通して人を見るという一貫した視点が心を揺さぶる。

たった10日しか滞在していないのにその土地と人の深部まで入っていけるのは彼の人柄とアラスカという軸を持っているということなのだと思う。

星野道夫の作品をきちんと読んだのは実は最近のこと。(2年くらい前?)

星野道夫の作品に触れるたびに感じる。

「あぁ、星野道夫と若いうちに出会わなくてよかった」


彼の影響力はやはり絶大で、自分なりのスタイルを確立する前に彼と出会っていたらきっと自然や人を追い求めるという行為がいつのまにか「星野道夫を追い求める」ことになってしまうような気がするからだ。


そしてまた、彼の影響なしで生きてきた自分の中に彼の言葉がスゥ~っと入り込む心地よさを失わずにすんだからだ。


2011/09/08

9月の安全大会

今回は消防署による応急救命法の講習だった。

止血法や固定法、搬送法など。

日赤の救命講習を受けたのはもう3年以上前にもなる。

やっぱりすっかり忘れてた。

こういうのは何度やっても十分というものではないし、資格を持ってるから安心というものでもない。

「知っている」 ということと 「できる」 ということは全然違う。

でも「知らない」と「知っている」ではやっぱり違う。

いま一度、知っている知識を再確認して使えるものしよう。


こんな安全大会ならいいね。

2011/09/07

地拵え開始

今週からようやく地拵えチームに合流できた。

地拵えとは要するに植林するために山を整理することなのだが
岐阜では皆伐後の再造林のための地拵えしか経験が無かった。

木が売れない昨今では皆伐も少ないので地拵えも1度しか経験していない。

ここ道有林では現在基本的には皆伐はしていない 。

では、どういうところに植林するかというと昔に良い木だけ伐採された所や風などで倒れた場所で
更新が進んでいない所だ。

更新が進んでいないというのは要するにササに占有され樹木が育たない場所だ。

ということで狭い場所で伐採や風倒をまぬがれた立ち木がちょろちょろと立っているササ地を造林することになる。

これが大変なんですね。


まず施業地が複雑になる。
  ・・・更新していない場所を選んで施業地を決めるので尾根や谷といった区画ではない。

立ち木や風倒木が邪魔になる。
  ・・・直径1mはあろうかという大木が立ち枯れしていたり倒れていたり。もともと風倒地だと風が通り抜ける場所だったりするので危険。

そして一面のササ。
  ・・・ササの海を泳ぐことになる。見通しの聞かない場所で直線を描くことが難しい。古いササが地べたでいく層にも重なり合っており植林できるようになるまでほじくりまくる。


すっかり秋になっておりキノコが目に付くようになり私はキノコに気をとられる。。

しばらくは地拵えが続くことになりそう。
天然マイタケに出会えるかな?


WILT
地拵えは開拓だ


2011/09/04

クマに喰われる選択

ヒグマヒグマ
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ヒグマのことをもっと知りたくて読んでみた。
特に自分が知りたかったのはヒグマが何を食べているのか?だ。

いろいろなものを食べているのはわかったけれど
はたして本当にそんなんであの巨体を維持できるのか?という素朴な疑問。

冬の間なにも食べないんだし。。
やっぱ鮭食べたいよね~。

もっと知りたいね~

ところでこの本。ヒグマのことは確かに調査に基づいて網羅されている良書なんだけど
著者の記述がところどころ鼻につく。

それは最初の方にある星野道夫に関しての記述に集約されている。


2011/09/02

馬力の違いと谷密度の違い

旭岳XCのチップ撒き3日目。
本日は大雨。

地拵えメンバーも大雨のため作業を中止しチップ撒きに合流。
3名体制から一挙に12名に。

土砂降りのなかみんなでずぶ濡れになりながら撒きに撒いて全部撒き終えた!

みんなでやると早いし楽しい。
まるで部活のような雰囲気。

それにしてもみんなやっぱ力あるな~。

自分の非力さを痛感しました。

でも、なんとか腰もつぶれずにすんだし何年かこの仕事してたらまだ間に合うかな。


帰り道、忠別川がとんでもないことになっていた。
確かに雨はすごかったけどここまで増水するほどではないと思うのだ。

北海道に来てから川について気になることがある。

ちょっとした雨で増水するし濁りがひどい。

岐阜に住んでとんでもない雨が降っても全く濁らない川に感動した。
ダムの無い長良川の河川の増水と比べてダムだらけの北海道の川の増水に疑問を持った。

土壌の問題かと思っていたけどひょっとしたら谷密度と関係があるのかもしれない。

明日は現場に行けるかな?



2011/09/01

旭岳XC

ようやく下刈りが終わり地拵えが始まった。

でも、俺は違う現場。

旭岳クロカンコースの土木作業だ。

大好きな旭岳の近くで仕事ができる!のだけど。。

最高のロケーションなのですけどね。。


”一日でも長くクロカンができるように”

ということで雪が解けやすい沼地や窪地にウッドチップを撒き雪解けを遅らせる
という仕事なのだが水をたっぷり含んだチップは1袋80kg以上はあるだろう。

そのチップをひたすらに、ただひたすらに運び、撒く。

その数1000袋以上。

ヘドロで悪臭漂うチップにまみれて悪戦苦闘中。

体が壊れるか、気持ちが折れるか。

楽しめる余裕があるか。

いろいろと試されている。