2012/05/31

種を蒔く



植栽がおわり仮植場が空いた。

昨年やりたくてできなかった畑作りを開始。

といっても土はもう出来上がってるから種撒いて水やって草とるくらいなのだけどね。



思わぬ効果は職場の人や近所の人があれこれとアドバイスしてくれることだ。

みんな畑が大好きなんだな~。

そういえばケニアでも畑はじめたらいろいろと声かけてくれたもんな。

農耕民族の血だ。


近い将来、自分の畑をつくって好きな野菜を思う存分作りたい。

毎日毎日世話してあげておいしい野菜をつくりたい。

秋には仮植場がまた使われるのであまり無理せず枝豆、大葉、バジルを少々。





2012/05/30

シーズン開幕

今年も下刈りがはじまった。

寒い冬には草がおいしげるとはにわかには信じられなかったけれど草はすでにぼうぼうになってる。

気温も連日25度越え。

昨年までは25度なんて涼しいでしょ~って感じてたけど一度北海道の冬を越えたら暑くてたまらん。

ときおり吹き抜ける風を体中で感じながらまだらになった大雪山を見あげる瞬間が愛おしくてたまらん。


下刈りの技術はたいして上達していない。

怪我しやすいのは2年目だという。

今年は技術習得よりも現場を覚えることのほうに集中しよう。

モットーは 「刈るのは草だけ」

自分を刈らない。他人も刈らない。苗木も刈らない。

基本ができていないのにスピードを求めたってしかたない。

草はあわただしく生えては枯れるけど木と人はゆっくりしか成長しないんだから。


2012/05/27

サイクルキャリアをつくってみた

自転車が楽しい。

仕事で回る現場の森やもっと深い森へ自転車で行きたい。

でも家から自転車をこいでいくと林道入り口に着いた頃にはバテてしまうだろう。

日々、体力を使い果たす仕事をしているので週末もバテバテでは体はもたない。
とはいえせっかくの休日を家でダラダラ過ごすなんて耐えられない。

車に自転車を載せていけばいいのだけど俺の愛車ジムニーにはどうしたって自転車は載らない。

サイクルキャリアも買うとなるとけっこうな値段するし・・・


ということで自分でサイクルキャリアを作ってみた。





素晴らしい出来だ。
経費は5000円くらい。

使わないときは取り外すことも簡単。

これで行動範囲がさらに広がるね~。







2012/05/26

根踏み

本日は雨ということもあり植え付けは行わずに根踏み。

昨年の秋に植えた植栽木の根っこを踏んであげるという仕事。

秋植えした苗木は根っこが成長していないので雪の重みでひっくり返ったりする。

実際にひっくり返ったりしている苗木などほとんどなく雪の重みで曲がったものが多い。

曲がってしまった苗木は根っこを踏んでも真直ぐになるわけでもない。

ダケカバなどは雪の重みで折れてしまっているものも多い。


知識としては知っていたことだけど秋植えの苗木がまったく根っこを張っていないということに驚いた。

見た目は元気そうに見えるけど冬の間は活動を停止していて昨年蓄えた養分で葉っぱをひろげてそこから得た養分で根っこや幹を成長させるのだと実感した。

倒れていても、曲がっていても根っこさえしっかりしていれば木は死なない。

広葉樹であれば折れていたってそこからまた芽が出る。

でもそこを人間が少し手助けすることで2~3年ぶんの成長が期待できる。

木のライフスパンからすれば問題にならない時間だけど人間はせっかちだからその2~3年が大事になってくる。

成長の速度にばらつきが出ると下刈りなどの保育に支障をきたすしね。

これからしっかりと根を張って大きくなっていってほしいものだ。

2012/05/24

山を去るなら

健康診断の結果がでた。

低血圧と中性脂肪も気になるところだけど一番の懸念はやはりハチの抗体検査。

昨年初めて検査を受けたわけだが一度もハチに刺されたことがないにもかかわらずクラス2の陽性。

そして昨年ハチに刺されての今年の検査。

値が急上昇していたらこの仕事はもうできないと考えていた。

なかにはエピペンを持って山仕事をしているという人もいるけれどエピペンの持続時間と造林作業のハチへのリスクを考えればそれは命知らずともいえる。

仕事中にハチに刺されて命を亡くしたりレスキューヘリを要請するような事態にでもなれば多くの人に迷惑をかけることになる。

なにより命を懸けてまで草を刈る必要はない。


この仕事は大好きだけど結果次第では辞めるしかない。。。


で、結果はというと昨年よりも値は微増していたけどクラス2のままということでひと安心。

今後ハチに刺され続けたらどうなるかわからないけどとにかく今年もこの仕事ができる。

クラス2だからといってアナフィラキシーショックが起こらないとも限らないので注意は必要だけど少しは冷静に対処できるだろう。

林業に限らずアウトドアで仕事をする人はハチの抗体検査を受けることを強く勧めます。




2012/05/23

鍬一本あればいい




愛別で植栽。

2haの小規模皆伐跡地へのトドマツ植え付け。本数にして8100本。

たいした量ではないけれどこの時期は農家組が田植えで仕事を休んでいるので3人体制だ。

現場は伐採してからしばらく時間が経っているようでササや潅木の根がびっちりと広がっている。
石もかなり多く根と石がからみついていて鍬を受け付けない。

人数も少ないのでおのずとひとり当たりのノルマの数字が意識されるが鍬はいっこうに入っていかない。

こんなところじゃ他のみんなもたいして植えられないはずだ・・・なんて横を見ると鍬はずっぽりと入っている。

それでも歯を食いしばりながらひたすら鍬を振り下ろし続けるのだが、どれだけがんばっても先輩たちとの差は広がるばかり。

これだけ圧倒的な差を見せつけられると悔しいというより自分にがっかりするだけだ。

流れ落ちる大量の汗。不愉快な虫。午前中の時点で握力もなくなり意識ももうろう。。

お昼休み、弁当を持つ力すらなくおかずを落っことしてしまった。


情けなくって涙がこぼれそうになった。



「おまえ、今日えらい頑張ってくれてるから・・・」って大ベテランがおかずをわけてくれた。

アイヌネギの酢味噌和えがとんでもなくうまかった。

それからもひたすらに鍬を振り下ろす。

こんなに大変な仕事なのにやっぱり嫌いじゃない。

植え付けはもうしばらく続く。

少しでも先輩たちに近づきたい。



2012/05/21

Can I still swim in space?

今日は日食。

北海道は金環にはならないけれど80%近くが欠けて朝なのに夕方のような感じになって肌寒くなった。

そういえば何年か前にも日食があって自分はそのとき岡山の森のなかにいた。

今まで見たことのない光の当たり方で森がとても幻想的になったのを覚えている。


たしか小学生のころにも日食があった。

そのときのことはよく覚えてる。

太陽と月の大きさ、距離感をイメージしながら太陽が刻一刻と欠けていく瞬間に地球の自転を感じ、自分が存在している宇宙をはっきりと感じ取ったあのときの衝撃。

自分は今もあのときのような想像力をもっているだろうか?

いまも自分は自由に宇宙を泳ぐことができるだろうか?




2012/05/20

岩開拓は冬に限る



今週も自転車に乗って山へ~。

冬に調査で行った山へ~。

記憶が確かならでっかい岩があったはず~。

自転車で山を越え谷を越え、薮を掻き分け突き進む。

冬は見通しがきいた沢だったけど今はまったく見えない。

あきらめようと思ったそのとき・・・



そいつが現れた!

けっこうでかい!

自分はルートを読むことはできないけれどきっと良い岩だ。

でも、林道からのアプローチが少しあるからそこまでの価値があるかどうかはわからない。

地元のクライマーもきっと知らない岩だからそのうち相談しに行こう。


帰り際に雨粉パンクロックをのぞきに行くとステキな感じだったので少し取り付いてみた。

今度はまたマットもってのぼりにこよう。













2012/05/19

もりのめぐみ

造林の仕事もはじまり森のめぐみをいただく日々に感謝。

 

まずはこれ。

メイプルシロップ。




3月の気温があがりはじめる時期にイタヤカエデから樹液をいただく。

一晩でこんなに!

それを煮詰めて煮詰めてできあがり。
(いただいたんですけどね・・・)



ということでホットケーキにかけて。



そしてギョウジャニンニク。
北海道ではアイヌネギと呼ぶ。
(もちろんアイヌの人はこんなおかしな呼びかたはせずキトピロという)



そしてその他の山菜たち。
フキ。タランボ(タラノメ)。ウド。
季節はずれのタモギダケ。
原木栽培のシイタケ。





とりあえずぜんぶテンプラにしてみる。

テンプラにしてしまえば食べれない植物はないのだ!
だからテンプラで食べる山菜はフェアじゃない気がする。


とはいえ食わず嫌いなのはよくないのでおいしくいただく。

うん。テンプラの味がする。


今回うれしかったのは大ベテランから正しい山菜の採り方を教わったことだ。


2012/05/13

Chonga Viazi

山も里も緑がまばゆい季節になってきてなんだかケニアがとても恋しい。

そんなときはこんな曲を聴きながらケンチクをつくる。



ジャンキーなかんじがいいのだ。

芋の皮むいて~、トリとイモを油にダイブさせればKenchickならぬJapachick。

2012/05/12

お花見 with アイヌネギ



ほんじつは職場の町内のお花見ということで現場は午前中で終了。

ジンギスカンのお伴にということでアイヌネギスポットへ。

どっさり採れたアイヌネギ(行者ニンニク)をもって公園へ。

気温は4度。

花はとっくに散っている。

主催者の商工会のひとたちもやる気ない感じでただただ寒い花見だった。

桜はやはり山で観るがいい。



シカ肉といっしょに炒めてみた。うまい。

斜めが先か横が先か

伐倒のさいの受け口のつくりかた。

ふつうは横を切って斜めを入れる。

北欧式は斜めが先で横があと。

北欧式を試してみてからはずっとこっち。

理由は「こっちのほうが簡単だから」

考えてみれば理屈もあう。やってみれば誰もが納得。



で、疑問。

「なぜ日本では横が先なのか?」

あれこれと考えていたけれどいまいちそれっぽい答えが見つからずにいた。

昔だれかが言っていた。

「日本の林業の技術のほとんどに科学的根拠はない」


そんなものだろうか?

現代の森林技術者のうちその根拠を理解しているかどうかは別として引き継がれてきた技術にはなんらかの科学的根拠があると信じたい。


今日の現場でベテランさんと昔の伐倒や伐出の話をいろいろ聞いていた。

そしてこの疑問の答え(?)がわかった。

受け口の横はノコギリで、斜めはオノでつくっていた!

ノコギリでバッチリ受け口の方向を決めてしまい、オノで受け口を完成させていた流れを引きずったということだろう。

確固たる技術さえあれば受け口をどっちからつくろうと差はない。

昔の人は薪割ったりでノコギリもオノもふつうに使えたはずだ。

チェーンソーが登場しても水平とか斜めとかの感覚はきちんとあった。

だから横が先で斜めが後でよかったんだ。

でも、ノコギリもオノもまともに扱えない人間がいきなりチェーンソーで受け口を作るというのなら斜めが先のほうがいい。

そこできっちりと水平の感覚を身につけたらどうやったっていいけど、あえてそれを変える必要もないだろう。


















2012/05/11

ついてないセミ

冬の造材現場の枝条整理。

秋に地拵えして来春に植林する。

現場は春まっさかり。

タランボ、フキ、ウド、アイヌネギ。

エンレイソウ、ヒトリシズカ、エンゴサク。

ホソバエンゴサクを初めて見た。

鳥は歌い、ぼくらは気持ちよく汗を流す。

あ~、山はいい。


しかし、今日は冬に逆戻りの天気。

ここ数日のあたたかさのせいで寒さが身にこたえる。

タイミングを逸したエゾハルゼミが孵化しちゃって寒さで動けなくなっていた。

もっともっと山にいたい。




2012/05/10

ヒグマとエキノコックス

本日は安全大会。

今回はNPOねおすのひとが講師としてやってきてヒグマとエキノコックスについての講義。

ねおすのひとらしく林業らしからぬ雰囲気でこちらもあちらも若干気まずい空気がただよっていたけど終了後もみんなクマのことやエキノコックスのことなどを話し合っていた。

さすが、ねおす。

ヒグマの話については真新しい情報は特になかったけれどエキノコックスはいろいろと勉強になった。

今年はヒグマに会えるかな?

チップ運び@旭岳

ぎりぎりのタイミングで旭岳クロカンコースのチップ運びが終了した。
ところどころ土が見えている状況だったけど雪上車はぐんぐん進み400袋のチップを無事運び終えた。

山仕事ではないけれど旭岳での仕事はやはりすがすがしい。

体はボロボロになったけどなんとか動いてる。

それにしても旭岳のクロカンコースってあんなに広かったんだね。

来年はのんびり歩いてみよう。

2012/05/09

血圧が低い

健康診断。

ふつうの健康診断に加えてぼくら林業関係者が受診するのはハチの抗体検査と振動障害検査。

はくろう病というチェーンソーや刈払い機の振動によって起こる病気。

この病気に認定されると労災になるので一生働かずに生涯賃金が保証された。

そのため病気を装う人間が一時期増えたらしい。

だから毎年はくろう病の検査をする。

本末転倒。


はくろう病より怖いのはやっぱりハチ。

どんな検査結果がでるだろうか。

それにしても気になるのは血圧の低さだ。

どーなっちゃてるんだろう、俺の体。。。

2012/05/06

連休の終わりに




連休最終日はずっと気になっていたJさんの家の近くの岩を見に行った。

先日マウンテンバイクのスピードのなさにちょっとがっかりしたけど山を走って「やっぱMTB買ってよかった~」っと。

車では気づかないものが目に映る。

悪路もがんがん進んでいく。くだりはもう爽快そのもの。

ひゃっほ~ってなかんじです。

雪解けの増水で川は渡れず岩に触れることはできなかったけどよさそうな岩だった。

そのあとはJさんファミリーと四季の風でソバ食べて白金で温泉入ってインドでカレー食べてとJさんファミリーと連休を満喫させていただきましたよ。

これからは休みは日曜日だけ。

うかうかしてたらあっという間に夏が来て秋が来て冬が来る。

あせりは禁物だけどやることはやっていかないとね。

季節のめぐりの早さに追われるように生きていくのはやだ。

季節にあわせた生活を送りたいものだ。











2012/05/03

アプローチング

黄金週間。

仕事も本格的には始まってはいないのでカレンダーどおりの4連休!

ということで新車にまたがって春を探しにGo!

目指すはカムイコタン。

目的は岩探し。

途中自転車男の田んぼを通りかかると彼がいた。

さっそく自転車を見せていろいろと教わる。

そしてカムイコタンに到着。

トポを見ながら薮をかき分けていくと登ってる人がいた。

いろいろと旭川の岩場の情報を教えてもらった。

周辺の岩を一通りみて帰路につく。

しかし、マウンテンバイクはやはり山を走る自転車。

ギア比もそうだしタイヤもそう。

アスファルトの道を50kmこいだら想像以上に疲れた・・・。ケツが痛い・・・。

山仕事をしながら往復25kmの通勤はかなりハードになるだろう。

でも、林道を自転車で走って大好きな森を歩き、好きな所にテント張って寝たり~

誰もいない渓流で魚釣ったり~

奥深い岩場で登ったり~


自転車があれば・・・むふふ。




2012/05/02

夏の仕事開始

5月になり夏の仕事がはじまった。


この雪解けのペースならまもなく現場に入れるだろう。
でも雪が解ける前に終わらせなければならない仕事がある。

そう、旭岳XCのチップ運びだ。

雪が解けたら機械は入れないのでその前に雪上車でチップを運ばなければならない。
旭岳XCは日本で最も長いあいだクロカンができるコース。
5月の連休は全国から合宿にくるので連休明けからこの仕事が始まるのだが・・・。

連日最高気温は25度以上。
桜が咲いたと気象庁から宣言された同日に満開が宣言された。
こんなことは史上初のことだそうだ。

旭岳の気温も18度だそうで、雪は猛烈に溶けている。
どーなることやら。

今年も気象に悩まされそうな感じで2012のシーズンが開幕した。

人間も大変だけど植物、動物はもっと大変なのだろう。


2012/05/01

タイトルがおかしい

明日なき森―カメムシ先生が熊野で語る
吉田 元重 玉井 済夫
4794807821


良い本を借りた。

こういう山を知り尽くし、ひとつのフィールドにこだわった人の声をもっと大事にすべきだ。

だけどこの本は講義録を加筆したものだから編者の意図が見え隠れする。
(タイトルからしてそうでしょ?)


カメムシ先生はおそらく林業に対して否定的な意見はもっていない。
むしろ好意的にとらえているとおもわれる。

戦後拡大造林に対する否定的な意見もあくまでも「ムシの代弁」と断っている。

でも、あまり理解のないひとがこの本を読んで「山のてっぺんまでスギ・ヒノキを植えている今の林業はなんてダメなんだ!」と思うこともあるかもしれない。

戦後の拡大造林を否定することはたやすい。

それを林業のせい、政治のせいにして文句を言って自然が良くなるのならそんな簡単なことはない。

木を伐って植えてしまったものをどうしたらいいか?

その答えを実行しようとしているのが今の林業界なのだ。

林業界の全員がそう思って働いているとは言わないけれど「文句を言うまえに行動を起こせ」という人がこの林業界には大勢いるのは確かだ。


それと木を植えすぎたのは事実だけどあそこまでよく植えたものだと植林経験のある人は感心せざるを得ない。

道もない深い山の隅々まで重い苗木を背負ってクワ1本で植えていった先人の努力を「環境に悪い」といって見殺しにしてよいものだろうか?

戦後の日本を救うのは木材だと彼らは信じていたはずだ。

こんな山奥に木を育ててどうやって伐出するの?尾根や谷までスギヒノキを植えてどうするの?

そんなことは彼らもわかっていたはずだ。でも、彼らはこう信じていたはずだ。

「この木が育つ50年後には科学の力で解決しているはずだ」って。


結果はご覧のとおりだけど、ただ否定するだけでなくて今ある資源をいかに環境に負荷をかけずに活用していくかを追い求めていくひとつの行動が林業なんだと自分は胸をはって言いたい。


なんとなくこの本だけを読んだ人が林業を否定する考えに走りそうな気がしたのでこんなことを考えてしまった。

それとカメムシ先生の師匠である太一ちゃんのような人間に心底じぶんは心惹かれる。
忘れられた日本人だ。