雨はおさまったけど朝はまだ濃いガスが残っていて風も強かった。
今日は移動距離がかなりあるのでできるだけ早く出たいところだけど天気は回復傾向にあるのでゆっくり出たらトムラウシからの眺望も期待できると判断して7時に出発。
ヒサゴ沼から本道に戻る道が不明瞭でしばらく悩んだ。
雪渓を直進するのが正解だったとあとでわかったけど、あんなでかい雪渓を渡るなんて思ってもなかったし、雪渓が崩れたりしないか不安で雪渓を巻いた。
心細い時間だったけど、地形は読めていたので自信はあった。
かなり興奮した時間。
日本庭園。ロックガーデンを濃いガスの中を進む。
ロックガーデンを両手両足を駆使して登る時間は This is Yama-nobori って感じで最高に楽しかった。
ロックガーデンを過ぎたあたりから時折りガスが切れ始めた。
そして、晴れた。
強風の中、興奮を抑えながら岩をよじ登っていると・・・
最高の眺め。
あとは下るだけなのだけどこのあまりに美しい十勝連峰を見てたらその先まで行きたくなった。
水も食料も体力も十分。美瑛岳までなら日程的にも十分だ。
・・・
でも、やめた。楽しみは残しておこう。
その後はすっかり晴れて極楽浄土。
トムラウシ温泉方面からの登山者と多くすれ違う。
みな口をそろえて言うのが「この先はドロドロで大変だよ~」
このときはまだ“今まで歩いてきた道に比べれば泥くらいたいしたことない” なんて思っていた。
数年前のトムラウシの事故の影響でトムラウシ縦走のツアーはほとんどなくなっていると聞く。
そのせいか中高年の姿を白雲からトムラウシまではほとんど見なかった。
歩いている人はだいたい若い男たち。
それもほとんどが道外の人。
せっかく北海道に住んでるんだからもっと多くの人が登ればいいのに・・・
なんて思ったりもしたけど山ではあまり人に会いたくないというのが正直なところ。
誰もいない山を静かに歩いている時間が自分にとっては最高の幸せなのかもしれない。
ひたすら下る。
そしてこの泥道が延々と続く。
さすがに嫌になった。
気温の低い北海道では分解が遅いため泥がひどく臭う。
それがまた気分を滅入らせる。
これが最後だからいいけど、逆のルートだったら嫌だったろうな。。
短縮登山道の分岐を過ぎるとまた自分だけの世界に。
お世辞にも素敵な森とは呼べない森を歩きトムラウシ温泉に到着。
温泉に入って生ビール!って思ってたら夜のレストランは宿泊者のみだって・・・
まだバスはある時間だったけど余韻に浸りたいと思って缶ビール抱えてキャンプ場へ。
でも、山のキャンプ場とは違ってそこはすでに下界のキャンプ場。
車がテントのすぐそばにあったりで現実に戻らされたことを実感。
もっと、ずっと山にいたかった。。
3日目の行程。17.5km。UP1494m。DOWN2557m。10時間54分。
全行程は52.3km。UP4543m。DOWN5058m。27時間41分。
それにしても人間というのはたかだか3日間野外で活動するために自分の体重の半分ほどの荷物が必要だなんてね。。
きっと、もっと自由になれる。


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