俺の冷蔵庫にはクリオネがたくさんいたんだ。
冷蔵庫を開けるたびにクリオネがクネクネとただよっていたんだ。
クリオネは特別な餌しか食べないらしく飼育は不可能だと知っていながらオホーツク海から冷蔵庫に持ってきたんだ。
甥や姪。知人の子どもがよろこぶと思ったんだよね。
俺が子どものころはあちこちで生き物を拾ってきては飼育を試みては死なせてしまった。
そのほとんどが飼い方が下手なせいだった。
それで自分の過ちを反省し、生命をみつめる経験を積んできた。
それで学ぶことがたくさんあったと思ってる。
でも、飼うことができない生命をただ死なせてしまうという経験は子どもたちにとって何を学ばせることができるだろうか?
そんなことを考えたら子どもたちにあげれなくなった。
オホーツク海に返すこともできずただ俺の冷蔵庫で死を待つことに。
だんだん冷蔵庫を開けるのが嫌になってきた。
そしてクリオネは死んだんだ。
冷蔵庫のビンの中で死んだんだ。
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