2012/04/29

富良野山林研究所



富良野山林研究所(通称サンケン)の存在は北海道に来る前から知っていた。

その存在を知り、実際に出会い、こんな人たちがいる北海道で働きたいとなおさら思ったもんだ。

そして念願のサンケンの研修会に出席することが叶った。

1日目は植え付け。





農地跡にカラマツを植えていく。
農地なので植えやすいのだけど真直ぐ植えるのは逆に難しい。
唐グワではないクワを使ったけれどそれぞれに一長一短があり興味深かった。

夜は宴会。



麓郷にあるネコ氏の家でカメムシにまみれながら酒まみれ。

出席者はサンケンメンバーに加えて道内の山子や役人、地域おこし協力隊など多彩。

2日目は間伐。



40年生ほどの比較的手入れの行き届いたカラマツ林をネコ氏の選木によりひとりずつ伐倒する。
自分は伐倒経験も少ないうえにカラマツは伐ったことがない。
しかも30cmオーバーなうえ10数名のギャラリーが目を光らせている状況での伐倒は刺激的だった。

(掛かり木になっちゃったけど・・・)


サンケンが立ち上がった当時はみんな仕事が少なかったり、独身だったりで毎週のように集まっては熱い話を繰り広げてきたという。

いまは家庭を持つ人も増え、仕事も責任ある立場におかれたりで忙しくて年2回集まるのがやっとだという。

それでも彼らの情熱は少しも落ちてはいない。

彼らの思いは新しいメンバーによって縦に横に広がっていくだろう。

そしてサンケンの思いを引き継ぐ人間も現れるだろう。

自分もその一人としてつなげていこうじゃないか。

ありがとう。サンケン。また秋に。










2012/04/27

stay hungry

北海道にやってきてまもなく1年が経つ。

北海道にやってきたとき俺の貯金はゼロでまさに裸一貫からのスタートだった。

「今日食べるものを買う金も無い」

こんなところから始まった北海道生活。

給料は安いうえに夏しか安定した仕事はないので「生き残れればオーライさ!」くらいに考えていた。

幸いにして冬のあいだも仕事にありつけたので生き残れたうえに少しばかりの貯金も。

欲しい物はたくさんある。

でも、今年の冬に仕事があるとは限らない。

だけど・・・。






欲しいものを買うために働いているのさ~

テント、カッパ、シュラフ、シュラフカバー、スリーピングマット・・・マウンテンバイク!


買った、買った、買っちゃった~。

そんなこんなでまたもやゼロからやりなおしです。

Stay Hungryの精神です。


岐阜の学生時代はどれだけ切り詰めて生活しても欲しい物は買えなかった。
だって収入がゼロなんだからね。

林業の仕事につくための投資の時間だったし、それ以外への投資はできなかった。

「山登りがしたいけど道具がないから~」

なんて言ったら「キミは本当にヤマに登る気があるのか?」と厳しい言葉もいただいたりしました。

仰るとおりなんだけどあの時も今も俺はHungryだ。

なかなか理解されないんだけどね・・・

でも、誰になんと言われようが自分がやりたいことをやるだけさ!


2012/04/21

Early Spring


季節は着実にすすんでいてここ数日は最高気温も20度に届きそう。

ビニールハウスのなかで汗まみれになって種まきの仕事をしていると今が春なのか夏なのかわからなくなる。

やっぱり山仕事のほうがいいな~

なんて思いながら顔を見上げるとまだたっぷり雪をかぶった大雪山。
手前には雪の溶けた田んぼに白鳥が餌をあさってる。

畔にはフキノトウ。

里山ではそろそろスプリングエフェメラル。

山仕事がまもなく始まる。

しばらくは雪解けのどろどろな感じで気もふさぎ気味だったけどがぜん気持ちも高まってきた。

2012/04/20

ロボットである喜び

大きな農家さんのところで米の種まきの仕事をしている。
苗床2万枚。

種まきは機械化されていて自分の仕事は工場のライン工みたいなかんじだ。

種まき初めての自分でもものすごいペースでハウスが苗床で埋まっていく。

農家のせがれが山で木を植えるときに「いまどきクワひとつだけで植えるんだもんな~」とよく言っていたその意味がよくわかった。


農業機械を見てると感心する。

ひとつひとつの手作業をいかに機械にやらせるか。

その試行錯誤と改善の結晶がその機械なのだ。ほんとうによくできていると思う。


林業はどうか?

山に機械を持ち込むことは確かに難しい。

だけど、それを試みるという姿勢そのものが欠如していたのではないか?

機械化といえば海外のものをそのまま流用するだけ。


林業と農業をこじつけて考えるのは良くない。

でも、農業が培ってきた姿勢から学ぶべきことはたくさんあるように思う。


「やはり自分の山で商品をつくり売るというところからこの姿勢は生まれるのかな」とも思う。



よ~し、2万枚でも3万枚でも蒔きますぜ~!

ロボットにでも何でもなりましょう!




2012/04/12

どんくさい

伐倒の講習会のようなものがあるというので参加した。

トドマツを基本に忠実に倒す。

間伐遅れの人工林なので掛かり木は避けられない。

用意された道具はロープとフェリングレバー。

実はフェリングレバーを使うのは初めて。

クサビと即席のガンタで対応していたし学校の実習では基本的にチルホールを使っていた。

フェリングレバーで木を回していたらツルがちぎれて自分の足の上に落ちた。

雪があったせいで怪我はなかったけど骨が粉々になっててもおかしくはなかった。

その危険性は把握していたけど雪の上での行動というものにまだ慣れていないのかも。

とはいえ、やっぱり自分は運動神経がにぶいのだ。

こればっかりはしかたない。

ひとより時間をかけて数多くこなしていくしかない。

実に勉強になった。

2012/04/11

クリオネの最後



俺の冷蔵庫にはクリオネがたくさんいたんだ。

冷蔵庫を開けるたびにクリオネがクネクネとただよっていたんだ。

クリオネは特別な餌しか食べないらしく飼育は不可能だと知っていながらオホーツク海から冷蔵庫に持ってきたんだ。

甥や姪。知人の子どもがよろこぶと思ったんだよね。

俺が子どものころはあちこちで生き物を拾ってきては飼育を試みては死なせてしまった。

そのほとんどが飼い方が下手なせいだった。

それで自分の過ちを反省し、生命をみつめる経験を積んできた。

それで学ぶことがたくさんあったと思ってる。

でも、飼うことができない生命をただ死なせてしまうという経験は子どもたちにとって何を学ばせることができるだろうか?


そんなことを考えたら子どもたちにあげれなくなった。

オホーツク海に返すこともできずただ俺の冷蔵庫で死を待つことに。

だんだん冷蔵庫を開けるのが嫌になってきた。

そしてクリオネは死んだんだ。

冷蔵庫のビンの中で死んだんだ。

2012/04/09

冬の終わり





今シーズンはもう滑るのを止めようかと思っていた。
ゲレンデはクローズしたし、山へ行くには今のスキル&装備では厳しいと藻琴で思い知ったから。

来シーズンはどこまで装備を揃えられるかな?
BCで足りないスキルをどこまで身につけられるかな?

なんて思いながらスキーを片付けていると「う~ん・・・」

ということでカムイスキーリンクスへ。

藻琴のときの装備でリフトの横をえっちらこっちら登っていく。

途中でゲロ吐きそうなくらいバテた。。

雨混じりの思い締まり雪にうっすらとつもった新雪はエッジが効かず板も滑らずなにがなんだかわからない感じで終えた。

登り返す体力は残されていない。

「う~ん・・・」

まぁ、来シーズンの課題がまたひとつ整理できただけでよしとしよう。





板+ビンディング+ブーツ+セキュラフィックスの総重量は約13KG。
ちなみにゾンメルは全て込みで6KG以下。

金がないなら知恵を出せ・・いや、技術を磨け!

2012/04/07

さようなら。こんにちわ。

引越のアルバイトなどをこなす。

しかし、みんな荷物多いよね~。

ガラクタばっかりじゃん!

なんてことはお客さんの前では言えませんが引越の仕事はそのひとの生活がかいま見えるもの。

転勤になる学校の先生に生徒全員が見送りにきたり・・・。

転校する友だちと最後の最後まで雪あそびしたり・・・。


出会いと別れ。

せつなく甘酸っぱい春ですね。

2012/04/04

ダムもいらない

4093665400ダムはいらない! 新・日本の川を旅する
野田 知佑
小学館 2010-02-03





たしかにダムはいらないな。

日本全国ダムだらけ。

北海道もダムだらけ。

岐阜に住んでた自分としては北海道の川はなおさらひどく見える。

北海道の生きた川を見たい。

きっと自分が知らないだけで素晴らしい川はどこかにあるはずだ。

でも、長良川のように人との距離が近い川は北海道にはないんだろうな。

それは仕方ないか。

北海道にそこを求めてはいけませぬ。。


2012/04/02

カムイミンタラ

北海道の旅 (1979年) (新潮文庫)
更科 源蔵
B000J8FPH6

少し前の北海道。その土地の広がりとそこに生きる人々。

いい本だ。

「カムイミンタラ」 を 「神々の遊ぶ庭」 と訳し、さも美しいところとしてアピールしていることが多いけどその本当の意味を知ればとんでもない誤訳であることに気づく。

アイヌの人にとって「カムイ」という存在がどんなものであるかもっともっと知る必要がある。